NY金
2月27日にNY金は終値(2044.1)で一目均衡表の転換線(2024.8)と基準線(2039.8)を上回り、雲の上限(2044.0)をわずかに上抜けて三役好転。その後、急騰局面を形成して3月8日には高値で2203.0ドルまで上昇して過去最高値を更新。概ね2000ドルから2100ドル…
12月高値(2152.3)から上値を切り下げてきたレジスタンスラインを突破して中期三角保合いを上放れて急騰、概ね2000ドルから2100ドル近辺までの保ち合いレンジ上限に到達したのが1週間前。NY金はそこから連日、終値ベースでは最高値更新。微妙に低調な米経済…
2月半ばにかけては早期利下げ観測後退などが下押し圧力となり、NY金は三角保合いを下抜け。一定の下落幅をこなして2000ドルの大台近辺ではサポートされる格好にもなり、2000ドル台半ばへと巻き戻した状態で2月末へ。予想外に強い米経済指標などが重石となる…
三角保合いを下抜けたNY金は、「2月1日高値から2月5日安値までの下落幅52.4ドルを、2月7日高値(2061.3)起点に減算=2008.9ドル。」の流れで14日安値で2000ドルの大台割れ、1996.4ドルまで下落。早期利下げ観測後退の流れで下押し圧力が強まっての下値トラ…
三角保合いが続いたNY金は、2月後半には上下どちらかへブレイク。下方向なら2000ドルへ、上方向なら2100ドルへ。そう予想するやいなや、1月の米CPIが予想を上回り、インフレ高止まりが意識されて早期利下げ観測が後退。13日に急落となったNY金は三角保合い下…
インフレ鈍化基調継続を背景に利下げフェーズ開始が見込まれる状況にサポートされる反面、堅調な雇用情勢などから景気減速もそれほど進行せず、早期利下げ観測後退に伴い上値も重い状態のNY金。12月以降、短中期的には上下動を繰り返す形で横ばい推移傾向が…
下降チャネルを構成して雲の中での推移が続き、下値も微妙に切り上げて三角保合いも形成。NY金がその先端付近に到達した状態で月末FOMCを迎えたのが1週間前。既に3月利下げ観測はゆるやかに後退しつつあった状態ながら、それでも5月以降には利下げ開始となる…
3月利下げ観測がゆるやかに後退し、同じようにゆるかに軟調傾向が続くNY金。下降チャネルに沿って上値を切り下げる流れが続く一方で、一目均衡表の雲の中での先行き不透明感から、方向感も喪失気味となって横ばい傾向となり、12月安値(1987.9)からゆるやか…
1月第3週は米消費指標や雇用指標の好結果、ウォラーFRB理事やサンフランシスコ連銀のデイリー総裁、シカゴ連銀グールズビー総裁たちの早期利下げ牽制発言などもあり、3月利下げ観測が後退。市場の思惑として、利下げ開始は5月以降へと後ズレ。これに伴い、米…
年末にピークアウトしたNY金は年初からの軟調推移が1月第2週も継続。10月安値を起点に下値を切り上げてきたサポートラインをあっさり割り込んで中期三角保合い下方ブレイク。11日には、米12月CPIが予想外に下げ渋ったことを受けて3月利下げ観測もやや後退、N…
10月後半に5%まで上昇した米10年債利回りが年末にかけて一方的に低下し、ドル安基調もこれに追随。呼応する形で年末にかけて水準を切り上げたNY金は12月初旬に最高値を更新。 12月にはやや乱高下気味の展開にもなり、年末年始にかけてはレンジを縮小する三…
FOMC通過時点でほぼ年内の重要イベント終了、と同時にNY金の乱高下気味の展開も落ち着きを取り戻し、2024年に向けては新たに保ち合い傾向の展開となり、10月以降の上昇チャネルはいったん崩れる可能性も。そんな1週間前の予想に反し、NY金の上昇チャネルは継…
最高値更新からの急反落、雇用統計後の一段安を経て12月FOMCを迎えたNY金は、利上げ打ち止めと2024年に3回の利下げ見通しを好感して急反発。この間、10月安値(1823.5)から12月最高値(2152.3)までの半値戻し(1987.9)を12月13日、FOMC直前につけた安値(…
米FRBの早期利下げ観測などを背景に1週間前の週末には過去最高値を更新。週明けにはその勢いを持続、むしろ増幅されたような格好にもなって時間外に急騰、一時2150ドル台まで上昇し、過去最高値を大幅に更新。ただし、その後は急失速となって巻き戻しの展開…
インフレ鈍化進行と雇用・その他経済指標悪化の兆しを背景に利上げ終了と来年の利下げフェーズ入りへの思惑が徐々に強まる状況のなか、ウォラーFRB理事の「このままインフレ鈍化が順調に進めば利下げの可能性」発言を都合よくハト派的に受け止めたNY金は今週…
11月後半、NY金は予想どおり再び中期三角保合い上限ラインとの攻防に。10月末には上限ラインに跳ね返され、11月半ばには下限ラインにサポートされた後、11月第4週の上値トライでもNY金はいったん上限ラインで頭打ち。利上げ打ち止めか否か、早期利下げか否か…
5月高値と10月高値を結ぶ上限ラインに跳ね返され、2000ドル前後の高値保合い崩れとなったNY金の11月第2週。第3週は週初に1933.6ドルの安値をつけて折り返し、14日の10月CPI鈍化をきっかけに米長期金利低下にもサポートされて反発基調が継続。10月序盤の急落…
ハト派寄りのFOMC通過と月初の米指標悪化などを受けて高止まり状態となっていた1週間前のNY金。しかし、雇用統計でドル安急進となった流れは11月第2週にはゆっくりと巻き戻し。この流れにも連れて高値保合い崩れとなったNY金は急落の展開に。結果的に5月高値…
10月末から続いた11月第1週、FOMCでは追加利上げの可能性こそ否定せずとも、その必要性についてもやや後退の印象でハト派的に。さらに米国の10月重要指標が軒並み低調。前月比+15万人予想のADP雇用者数は11.3万人増にとどまり、ISM製造業景況指数は49の予想…
中期三角保合い下抜けから急反発局面を形成し、急落前の水準を突き抜けての一段高となり、今度は三角保合い上抜けとなった10月のNY金。今週末にはNY終値こそ1990ドル台にとどまったものの、NY引け後にはガザ情勢悪化懸念なども背景に一段高となって2000ドル…
中東情勢不安に伴うリスク回避の流れと追加利上げ観測後退などから急騰局面を形成中のNY金。5月以降の中期三角保合い下抜け局面では、N計算値適用で下げ幅も妥当なところで折り返し。反発後の急騰局面では、5月高値(2085.4)から10月安値(1823.5)の61.8%…
9月後半に中期三角保合いを下方ブレイクしたNY金は10月初旬に1823.5ドルまで下落。 想定された下値目安1820ドル近辺はN計算値からも算出され、週足の雲の下限にもサポートされて絶好の反発水準にもなって切り返し。反発局面ではCPIの上フレなどでの一服をは…
「より高く、より長く」高金利維持見通しが台頭し、さらには年内追加利上げ観測も根強く残る状況を背景に、米長期金利は上昇し続けて16年ぶり高水準へ。これに連動する形でドル高の流れも続き、NY金の軟調局面も続いた9月後半から10月第1週まで。9月FOMC後に…
2020年夏には41日間連続で1900ドル以上での推移、2022年春には39日間連続1900ドル以上、そして2023年には3月13日から9月26日まで、過去最長となる138日間連続1900ドル以上での推移。そして今週、139日ぶりに1900ドル割れとなったNY金。ドル高基調が続いたな…
予想通りFF金利は据え置き、今後のFF金利見通しを示すドットチャートでは年内追加利上げの可能性を示唆。来年以降のFF金利予想も前回6月から引き上げられるタカ派見通しとなった9月FOMC結果を受け、米長期金利上昇とドル高の流れに。NY金はFOMC直前のタイミ…
5月高値を起点に上値を切り下げ、2月安値を起点に下値を切り上げる中期三角保合いが継続中のNY金。今週は13日の米8月CPIが分岐点となり、予想以上のインフレ上振れなら三角保合い下抜けの可能性もあったところ、結果的にはほぼ事前予想どおりの結果でサプラ…
雇用統計後に米長期金利上昇とドル高の流れが続き、NY金は1980.2ドルの高値をつけて反落した流れが継続。結果的に中期トレンド転換となりうるNY金の9月相場において、1回めの三角保合い上抜けトライに失敗。ちょうど一目均衡表の雲のねじれ付近での雲の上抜…
失業率が3.5%から3.8%へと上昇した米8月雇用統計では、労働参加率も上昇し、賃金はやや鈍化。雇用者数の伸びは足下で減少傾向ながら、過去の平常時レベルに戻ってきた状態。乱高下の反応となったNY金はドル安に連れて1980.2ドルまで急騰後に失速。その後は…
1900ドルの大台手前で下げ渋ったNY金は今週、二番底をつけた可能性を残して反発基調へ。米8月PMIが想定以上に低調となったことなども材料視され、ダブルボトム形成に向けて一段高の展開も、週末にかけてはジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長講演を受け…
利上げ打ち止め観測も強まらず、リセッション懸念も強まらず、楽観見通しが崩れ始めて軟調局面が続く真夏のNY金。早期利上げ打ち止めと年内にも利下げフェーズ入り、といった安直なFRBの政策変更見通しや、これまでの利上げ効果と引き替えに景気悪化が進むだ…