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インフレ指標に乱高下のNY金、雲の中から上限ラインとの攻防へ

インフレ指標に乱高下のNY金、雲の中から上限ラインとの攻防へ

年末にピークアウトしたNY金は年初からの軟調推移が1月第2週も継続。
10月安値を起点に下値を切り上げてきたサポートラインをあっさり割り込んで中期三角保合い下方ブレイク。
11日には、米12月CPIが予想外に下げ渋ったことを受けて3月利下げ観測もやや後退、NY金は雲の上限ラインも割り込み、分厚い雲の抵抗帯の中へと潜り込み。
翌12日にはPPIが予想外に下振れてインフ鈍化進行を再確認。3月利下げ観測も再燃となってNY金は急反発。
急騰する分厚い雲の上限ラインを一時的には上抜けながら、12月高値を起点に上値を切り下げてきたレジスタンスラインに上値を押さえられて失速、終値では雲の上限ラインも下回り、この水準での抵抗感の強さも確認した格好にも。

重要指標確認後に重要なレジスタンスラインを突破できなかったことから、月末のFOMCに向けては地政学リスクなどでの急騰を除けば、保ち合い傾向の横ばい推移となりやすく、米経済指標などの結果次第では軟調気味の展開にも。
12月の最高値から続くレジスタンスラインは1月末には2020ドル台へ、雲の上限は2060ドル近辺から月末には2030ドル台へ。これが当面の上限ライン候補となり、浅めの下値サポート候補ラインとしては38.2%戻し(2026.7)近辺。これを維持できなければ50%戻し(1987.9)ライン。このラインは雲の下限も重なり、ゆるやかに上昇する90日移動平均線(1981.4)も接近中。強めのサポート水準となる可能性。

ただし雲の下限は月末に急上昇、FOMCまでに3月利下げ観測が後退するようなら、織り込み済の分の巻き戻しとなり、雲の下限割れと同時に一段安へ、といった展開への警戒感も。

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