4月12日の最高値更新以降、調整局面が続いたNY金は3週間後の5月3日にいったん底打ち。
ちょうど3日の雇用統計が低調となり、その後の米経済指標でもやや低調な結果が目立ち、後退していた年内利下げ観測再燃とともに1週間の反発局面を形成。
結果的に最高値を起点に上値を切り下げる上限ラインと3月中旬安値から下値を切り上げるサポートラインとで三角保合いを形成し、この週末にはちょうど上限ラインにぶつかって一服。
次週、米4月CPIでインフレ動向を確認し、反発局面継続か、もしくは失速となって調整局面再開か、という状況に。
チャート的には一目均衡表の雲の手前、遅行線もロウソク足の手前で上方向へと跳ね上がる、典型的な上昇トレンドの勢いを示唆するような形となりつつあり、やや上方向優勢へと向かいやすい状況のようにも。
三角保合い上抜けなら最高値圏再トライへ。
そして、いずれ最高値更新なら、
4月12日の最高値2448.8ドルから5月3日安値2285.2ドルまでの下落幅(163.6ドル)の161.8%戻し=2549.9ドル、
3月18日安値2149.2ドルから4月12日最高値までの上昇値幅(299.6ドル)を5月3日安値を起点に加算するN計算値=2584.8ドル、
いずれ、2550-2580ドル辺りまでを目指す流れとなる可能性も。
ただし、三角保合い上抜けに失敗した場合、
反落局面が続いて三角保合い下抜けなら、
最高値から5月3日安値までの下落幅(163.6ドル)を5月10日高値2385.3を起点に減算するN計算値=2221.7ドル、
2月安値1996.4ドルから最高値までの上昇値幅(452.4ドル)の半値戻し=2222.6ドル、
2220ドル近辺までが下値目安に。
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