FOMC通過時点でほぼ年内の重要イベント終了、と同時にNY金の乱高下気味の展開も落ち着きを取り戻し、2024年に向けては新たに保ち合い傾向の展開となり、10月以降の上昇チャネルはいったん崩れる可能性も。
そんな1週間前の予想に反し、NY金の上昇チャネルは継続の様相にも。
ボラティリティは低下し、落ち着きは取り戻し始めて保ち合い傾向の推移となったクリスマス前の1週間。
それでも微妙に下値を切り上げ、週末にかけてはインフレ鈍化を好感する形で小幅に急騰。
FRBが注視する個人消費支出物価指数(PCE)は予想以上に鈍化、総合指数では前年比+2.6%と2ヵ月連続で3%割れとなって目標水準2%台に片足を踏み入れた状態に。
より重要視される、食品とエネルギーを除くコアPCEも前年比+3.2%となり、2%台目前。いずれも予想を上回るペースでのインフレ鈍化を示唆。
市場の思惑として、3月利下げ観測が一段と強まることになり、2024年に0.25%×6回の利下げ予想は市場コンセンサスに。
12月FOMCでの予想中央値、2024年の利下げ3回との乖離は鮮明に。
NY金の価格水準としても、10月安値から12月高値の38.2%戻し(2026.7)との攻防、との予想はあっさり裏切られ、これが下値サポートとなって堅調推移。早くも23.6%戻し(2074.7)との攻防も辞さないような展開にも。
クリスマス休暇明けから始まる実質新年相場からは、
23.6%戻しと、上昇チャネル維持、そして3月利下げに向けたFRBと市場の思惑との綱引き、が主要テーマとなる可能性も。
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