三角保合いを下抜けたNY金は、「2月1日高値から2月5日安値までの下落幅52.4ドルを、2月7日高値(2061.3)起点に減算=2008.9ドル。」の流れで14日安値で2000ドルの大台割れ、1996.4ドルまで下落。
早期利下げ観測後退の流れで下押し圧力が強まっての下値トライ一服後は、反発基調が続いて23日高値では2053.2ドルまで上昇。
短期的な流れとしては、14日安値1996.4ドルを起点に下値を切り上げる展開に。
この間、20日高値で2042.7ドルまで上昇後には小さな保ち合いを形成後、週末23日には2025.4ドルの安値をつけて切り返すと、その日の終値(2049.4)では一目均衡表の雲(2040.5-2044.0)と基準線(2039.8)、転換線(2024.8)をまとめて上抜け。遅行線も26日前のローソク足、高値(2025.6)も上抜けて三役好転。
全てのラインが狭いレンジに集中し、保ち合いを示唆する状態につき、一時的な上ブレに過ぎない可能性もあるものの、月末にかけて米経済指標の悪化などが見られるようだとサポートされる可能性も。逆に好結果やインフレ高止まりがあらためて意識されるようだと上値を押さえられる可能性も。
12月の最高値を起点に上値を切り下げる抵抗線付近にも位置し、このラインが中期三角保合い上限ラインとして、存在感を示すような展開も想定できそうです。
そうなれば、3月に向けては三角保合い傾向の継続、あるいは2000ドル近辺を下限に保ち合い傾向が継続することにもなりそうです。
ただし、12月高値起点のレジスタンス・ラインを突破するようだと流れが変わる可能性も。
短期的には堅調推移となりやすく、
2月14日安値(1996.4)から20日高値までの上昇値幅46.3ドルを、23日安値2025.4ドルを起点に加算=2071.7ドル。2月高値付近までの上昇は、近いうちにもありうるかもしれません。
短中期的に2月高値を超えるような展開となった場合には、ダブルボトムに近い形状となり、一段高へと向かう可能性も。その場合にはダブルボトムの値幅分さらに上昇へ、となって最高値圏トライへ。
その為には、早期利下げ観測再燃などが必要となりそうですが。
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