インフレ鈍化基調継続を背景に利下げフェーズ開始が見込まれる状況にサポートされる反面、堅調な雇用情勢などから景気減速もそれほど進行せず、早期利下げ観測後退に伴い上値も重い状態のNY金。
12月以降、短中期的には上下動を繰り返す形で横ばい推移傾向が続き、三角保合い延長戦の様相にも。
上限ラインは12月4日の過去最高値を起点に上値を切り下げるレジスタンスラインを形成しつつあり、下限ラインは10月安値起点、もしくはその中間点にも相当する12月安値を起点に下値を切り上げるサポートラインを形成中。
いずれの場合でも2月後半にかけては三角保合い先端部分へと推移し、上下どちらかへと抜け出す確率は高まることにもなりそうです。
きっかけとなりそうなポイントは次週13日の1月CPIとその次の週、日本時間22日早朝のFOMC議事要旨など。FOMC議事要旨の頃には一目均衡表の雲のねじれも発生し、日柄的にも要注意日。
インフレ鈍化が一段と進行し、その他指標で景気減速に向けた流れが強まるようなら利下げ観測とともに上抜けヘのサポートに。逆の展開なら利下げ後ズレ観測などから下抜け圧力に。
短期的には前者の場合、
1月25日安値(2004.0)から2月1日高値(2083.2)の上昇値幅79.2ドルを、2月5日安値(2030.8)を起点に加算=2110.0ドル。
後者の場合、
2月1日高値から2月5日安値までの下落幅52.4ドルを、2月7日高値(2061.3)起点に減算=2008.9ドル。
2月末にかけてNY金は保ち合いを上抜けて2100ドル近辺へと上昇するか、下抜けて2000ドル近辺まで水準を切り下げる可能性もありそうです。
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