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タカ派FOMC後も下げ渋り、NY金は2300ドル台での保ち合い継続

タカ派FOMC後も下げ渋り、NY金は2300ドル台での保ち合い継続

CPIが事前予想を下回ってドル安、NY金は上昇。しかし直後のFOMCでは年内利下げ見通し1回、これを受けて巻き戻しの流れとなってNY金は反落。
ただしその流れも続かず、NY金は下げ渋り。
インフレ鈍化傾向の継続は確認できるものの、そのスピードは遅く、利下げ開始にはもう少し時間が必要、との判断はもっともで想定の範囲内
これから11月の大統領選に向かうタイミングも考慮すれば年内1回の利下げは妥当、とも言えそうな結果のようにも。
ただ、来年以降の利下げ見通しでは年4回を想定するなど、利下げ開始後のペース加速も規定路線。
この思惑もNY金のサポート材料にも。

今週の軟調局面でも2300ドル割れを回避したNY金は、3月中旬安値を起点に下値を切り上げるサポートラインに支えられ、三角保合い形成の様相にも。
今後、これをブレイクした方向へ強めのトレンド形成となる可能性よりも、なし崩し的に形状は崩れながらも概ね2300ドル台を中心としたレンジでの保ち合い傾向がしばらくは続く可能性のほうが高いかもしれません。

3月以降のサポートライン割れの場合、5月20日最高値(2454.2)から5月24日安値(2326.3)までの下落値幅(127.9)を、6月7日高値(2406.7)を起点に減算するN計算値などから想定される水準2280ドル近辺までの下落の可能性も。
それでも概ね2300ドル近辺を下限とし、2430ドル程度までを上限とした高値保ち合いが夏場に向けてのベースとなるのでは。

大統領選での波乱や地政学リスク、米景気の急速な冷え込みなど、想定外リスクなどから最高値更新へと向かうような展開となった場合、
5月3日安値(2285.2)を下回らすに高値更新へと向かった場合には、3月中旬安値(2149.2)から4月高値(2448.8)までの上昇値幅(299.6)を5月3日安値を起点に加算すると2584.8ドル。
概ね2300ドル近辺から2430ドル程度までの保ち合いレンジ上抜けでレンジ幅分上昇した場合の水準は2430+130=2560ドル。
今後、再び最高値更新の流れとなった場合には、2500ドル台後半を目指すような流れも想定可能に。

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