下降チャネルを構成して雲の中での推移が続き、下値も微妙に切り上げて三角保合いも形成。NY金がその先端付近に到達した状態で月末FOMCを迎えたのが1週間前。
既に3月利下げ観測はゆるやかに後退しつつあった状態ながら、それでも5月以降には利下げ開始となる可能性は依然高く、根底には中東情勢不安など地政学リスクも抱える状況では、保ち合いブレイクなら上方向。
そう考える人が多かったかどうかは定かではないものの、結果的に三角保合い上放れ。もれなく下降チャネルも上方ブレイクとなり、雲の上限も上抜け。
FOMCでは3月利下げの可能性こそ否定的となったものの、利上げ打ち止めを示唆して今後はピーク金利をどこまで維持するか、という状況に。
利下げ開始は時間の問題、という意味ではNY金にとってはサポート材料となって高止まり状態を維持。
しかし、週末の雇用統計がサプライズの好結果となったことで急反落。
雲の上限(2047.6)にはなんとかサポートされた状態も、次週2060ドル台へと急騰する雲の上限ライン超えを維持できるかどうかは微妙。
また、上値もダブルボトムからの上昇目安(1月17日安値(2004.6)と25日安値(2004.0)でダブルボトムを形成、ネックラインとなる19日高値(2041.9)までの値幅(37.3)分さらに上昇した場合の水準=2079.2ドル)、2080ドル近辺に到達して反落した状態。
重要イベント通過後の現状からは、新たに保ち合い傾向の展開へと推移していきそうな状況のようにも。
中期的には2000ドルの大台前後から2090ドル近辺までが主要レンジとなり、短期的には2070ドル近辺が上限ライン候補、雲の下限から2050ドル近辺が下値サポートとなるかどうか、これを維持できなければ三角保合い下限ラインの延長線上、2020ドル近辺が当面の下値サポート候補に。
スポンサーリンク
下降チャネルで雲の中、NY金は三角保合いでFOMCへ(1/28)
早期利下げ観測後退、NY金は雲の中で下落トレンド継続中(1/21)
インフレ指標に乱高下のNY金、雲の中から上限ラインとの攻防へ(1/14)