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雇用統計上振れに急反落のNY金、FOMC後には一段安リスクも

雇用統計上振れに急反落のNY金、FOMC後には一段安リスクも

5月雇用統計もサプライズ。今年に入ってからの米雇用統計は先月発表された4月分以外は全て上振れ。
強過ぎる雇用情勢は先月の4月分でようやく市場予想を下回り、雇用統計以外の指標でも最近は予想を下回る低調な結果も目につき始め、FRBの利上げ効果もやっと数字に表れ始めてきた可能性も意識され始めていた昨今。
これで今回もある程度低調な結果となれば、今後の利下げ見通しもより現実的に意識されそうなタイミングでの5月雇用統計には、見事に裏切られた格好。
年内に0.25%×2回を織り込みつつあった市場の思惑も、再び年内1回へと後退しそうな状況に。
次週、6月FOMCでその見通しについてFRBメンバーと摺り合わせ。
とりあえず雇用統計後に急反落となったNY金も、現状水準付近でいったん下げ止まるか、あるいは一段安へと向かうのか、その判断材料にもFRBメンバーの利下げ見通しが大きく影響することに。

雇用統計後の急落局面では、3月半ば以降の下値サポートラインを突き抜けて雲の上限も割り込んだ状態となり、
5月20日最高値(2454.2)から5月24日安値(2326.3)までの下落値幅(127.9)を、6月7日高値(2406.7)を起点に減算するN計算値=2278.8ドル。
2月安値(1996.4)から5月最高値までの38.2%戻し(2279.3)近辺まで、もう少しの下落余地も。

FOMCで示されるメンバ見通しにおいて、ある程度のタカ派傾斜を織り込み済なら、この38.2%ライン近辺が当面の保ち合い下限となる可能性も。
そうでもない場合には、高値保ち合い崩れとなって一段安へと向かう可能性も。
4月12日高値(2448.8)と5月20日最高値とで形成するダブルトップのネックライン、5月3日安値(2285.2)を割り込んだ場合には、最大ではこの値幅分(2448.8-2285.2=163.6)下落すると、2285.2-163.6=2121.6ドル。
場合によってはFOMC後の一段安で61.8%戻し(2171.3)、3月半ば安値圏2150ドル近辺、この辺りまで水準を切り下げる可能性もあるかもしれません。

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