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中期三角保ち合い上抜けをかけた攻防状態で臨む1月FOMC

中期三角保ち合い上抜けをかけた攻防状態で臨む1月FOMC

3月FOMCでの利上げがほぼ既定路線にもなりつつあり、2022年の利上げ回数は0.25%を4回から5回とも、3月の利上げ幅は0.50%との見方も台頭するなど、インフレ高騰が続く状態で原油高も止まらず、市場の利上げ観測はエスカレート。そんな状態で臨む1月FOMCの直前。つい最近まで過去最高値圏での推移が続いていた米株もここに来て売り圧力が急速に強まる状態に。
NYダウは11ヵ月ぶりの6日続落となって2000ドル超、5.5%超の大幅下落局面を形成し、200日移動平均線割れ。ナスダックは4週続落となって11月の最高値からは14%超の下落で200日移動平均を大きく割り込んで7ヵ月半ぶりの安値。S&Pも200日移動平均線割れとなってVIX指数は1ヵ月半ぶり高水準となる28ポイント台まで上昇。

利上げ観測が急速に高まる状態はNY金にとっても売り圧力という側面もありながら、利上げの背景に高インフレがあり、インフレヘッジ需要という買い圧力の側面も。
この両極のせめぎ合いによってNY金はここまで保ち合い形成となってきた様子も。
しかし、足下では株安圧力が強まるリスク回避ムードも強まる状況となり、リスクヘッジという要素も加わり、NY金にとっては売り圧力よりも買い圧力のほうが若干上回り始めたような兆候も。

この流れで日足レベルでは200日移動平均線にもサポートされて保ち合い上抜けの展開となったNY金は週足でも、今週は中期三角保ち合い上限ラインまで上昇し、上抜けをかけた攻防状態で1月FOMCに臨むことにも。
1月FOMCでは、3月利上げや資産縮小などに関するメッセージが示唆される可能性もあり、タカ派姿勢がより鮮明となって米株の一段安という展開になればリスク回避の流れがNY金のサポート材料にも。あるいは期待はずれからのドル安基調加速となって下支えされるような展開にも。
どちらにしてもNYは一方的に売られるような展開よりは、意外と下げ渋るか、むしろ上値トライ継続へ、といった展開が優勢となるかもしれません。

ただし、テクニカル的には抵抗線も複数存在し、3月FOMCまではそれなりの緊張感も継続しやすい状況などからも、ポジティブ・シナリオに向けた流れが加速するような展開も想定し難いところ。週足・一目均衡表の雲の上下限が、NY金の今年春頃にかけての主要レンジを示唆している可能性もありそうです。

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