本日の金相場プラチナ相場

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利上げ終了も早期利下げ観測強まらず、NY金に多少の調整余地も

利上げ終了も早期利下げ観測強まらず、NY金に多少の調整余地も

FOMC通過後、市場は利上げ終了を織り込み済。一部FRB関係者からは「必要なら追加利上げ」の可能性を指摘する声もありながらも、利上げ打ち止めを肯定も否定もせず。
利下げフェーズ入りについては、市場は以前から年後半の利下げ開始を織り込み、FRBは年内維持を基本スタンスとする構え。
FOMC後には4月CPIの若干の下振れもあったものの、市場の利下げ見通しが強まる訳でもなく、FRBの基本的な見解にも変化は見られず。

5月第2週は後半にかけてややドル高優勢の展開となったこともあり、NY金は軟調推移。結果的に短期三角保合下放れの展開に。
NY金は今年、斜行三角保ち合いを形成してはその先端付近で逆方向へのブレイク、というパターンを繰り返しながら最高値付近へと水準を切り上げてきた状態から、ここに来て小さめながらも水平状態のオーソドックスな三角保ち合いを形成し、これを下方向へと抜け出し始めた様子。

4月以降は概ね1980ドルから2060ドルまでの保ち合いを形成し、この中央ライン、2020ドルをわずかに下抜けた状態が次週も続けば、NY金は短期的には1980ドルの保ち合い下限に向けて調整局面形成、という展開も想定できそうです。
その後は経済指標動向にも左右されながら、1980ドルの比較的重要水準を下抜けた場合には、この春の保ち合いレンジ下方ブレイクとなり、1900ドル近辺までの一段安も、そんな展開も警戒されそうです。
重要水準を維持して保ち合い継続となり、逆に2060ドルの上限突破となれば、最高値更新トライへの可能性も再浮上。

また、米議会の債務上限問題を巡るチキンレースがこじれ、非常事態のXデーを迎えるようなことがあれば、それ以前の状況にかかわらずNY金は最高値を更新してさらに一段高へ、と突き抜けるような展開もあり得るかもしれません。

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