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2022年NYプラチナ想定可能なポジティブ×ネガティブ・シナリオ

2022年NYプラチナ想定可能なポジティブ×ネガティブ・シナリオ

NYプラチナは年明けに1000ドル超えへと急騰後に失速、しかし下値も限定的となって小幅保ち合い傾向で2022年をスタート。
現状水準は2020年3月安値(562.0)から2021年2月高値(1348.2)までの半値戻し(955.1)付近。
2021年後半には9月と12月に890ドル前後の安値を二度つけ、年初から続いた下落基調はダブルボトムを形成して下げ止まった可能性も示唆する状況にもなっています。

2022年序盤の重要なチェックポイントは、1月5日の高値1004.8ドル。これを上抜けできるかどうかが分岐点となり、その後の想定可能なシナリオも大きく変わることにもなりかねません。

<上抜け失敗→ネガティブ・シナリオへ>
反落基調が続けば、12月安値886ドルが下方向への重要な分岐点に。
これを下抜けてしまった場合、2021年2月から続いた下落基調の下げ止まりにも失敗。想定可能な下値目安としては、N計算値からの一段安で11月高値(1113.1)-12月安値(886.0)=227.1ドル、1月高値(1004.8)を起点に227.1ドル下落した場合=777.7ドル。

2022年のネガティブ・シナリオとしては、2020年安値(562.0)までは想定されないものの、自動車販売の回復がそれほど進まないか、あるいは供給過剰が意識されるなどした場合には、2019年安値(780.9)付近までの下落はありうるかもしれません。

<上抜け成功→ポジティブ・シナリオ>
日足・一目均衡表の雲の上抜けとともに地合い好転で堅調推移となれば、11月高値(1113.1)が次の重要な分岐点に。
これを上抜けるとダブルボトム完成。2021年2月から続いた下落基調は下げ止まって反発基調が本格スタートした可能性。
11月高値から、ダブルボトムの値幅(227.1)分さらに上昇した場合=1340.2ドル。

2022年のポジティブ・シナリオとしては、コロナからの経済回復が進行し、半導体不足もそれなりに解消されて自動車販売も一段と回復、そして供給過剰が意識されない程度の需給状況が確認されれば、2021年高値(1348.2)付近までの上昇もありうるかもしれません。

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