本日の金相場プラチナ相場

国内金価格・プラチナ価格とNY金相場・プラチナ相場、為替・ドル円相場のチャートとテクニカル情報を日々チェック。独自の相場観とデータ分析を元に相場動向を分析します。

2022年NY金ネガティブシナリオも意識しながら保ち合いスタート

2022年NY金ネガティブシナリオも意識しながら保ち合いスタート

材料出尽くしもあって年末にかけて反発基調となったNY金は年明けに1830ドル台まで上昇。新年第1週はFOMC議事要旨でバランスシート縮小の早期着手も示唆され、QE縮小をスタートしたばかりの12月FOMCで実はQTスタートについても積極的に議論されていたことが判明。想定以上にタカ派傾斜への警戒感も高まって急反落。
週末の雇用統計ではNFPが市場予想の半分という想定外の低調ぶりでも、失業率が4%割れへと一段と低下したことと賃金上昇率の高止まりから3月の利上げ観測が一段と高まる状況にも。

結果的に2020年3月安値から8月の過去最高値までの半値戻し(1770.1)から38.2%戻し(1845.4)近辺までのコアレンジ上抜けには失敗。
新年早々、2022年ポジティブ・シナリオに向けた流れがもう一段進行するかとも思われた流れは、38.2%ラインや週足一目均衡表の雲の下限、中期三角保合い上限ラインなど、多数のレジスタンスにも行く手を阻まれる形で急失速。

今度はコアレンジ下限(50%ライン:1770.1)も意識される状態に。
52週移動平均線(1796.9)にはなんとかサポートされ、短期三角保合い下限ラインにも支えられてはいるものの、次週インフレ指標結果などを経て3月利上げ観測がさらに強まるようだとNY金の下押し圧力も強まることにも。

コアレンジを下抜けて主要レンジを一段切り下げることになれば、61.8%戻し(1694.7)が次の下値サポート候補に。今後の利上げ見通しなどによってこの重要水準も割り込んだ場合には、2022年ネガティブ・シナリオも意識されることにも。
NY金の2022年ネガティブ・シナリオとしては、過去最高値から2021年3月安値までの下落幅(415.9)を2021年6月高値(1919.2)を起点にN計算値を適用すると、想定可能な最大下落水準としては1503.3ドル。

2022年はポジティブ・シナリオなら過去最高値再更新ネガティブ・シナリオなら1500ドル台も。上下双方向への展開を睨みながらの保ち合い推移でスタートしたところです。

スポンサーリンク
 


2022年NY金ポジティブシナリオ:ダブボトムからの一段高も?(12/27)
下値警戒感を耐えたNY金、今年後半の高安半値戻しで年末へ(12/19)
ブレイク待ちで迎える今年最後のFOMCと雲のねじれ(12/12)