雇用統計後に米長期金利上昇とドル高の流れが続き、NY金は1980.2ドルの高値をつけて反落した流れが継続。
結果的に中期トレンド転換となりうるNY金の9月相場において、1回めの三角保合い上抜けトライに失敗。
ちょうど一目均衡表の雲のねじれ付近での雲の上抜けトライ、三役好転トライにも失敗する格好となり、週末時点では転換線(1960.1)、基準線(1948.9)も下抜け。
遅行線も26日前のローソク足の水準を大きく下回って三役逆転。
次の攻防タイミングは次週、13日の米8月CPI。インフレ鈍化が予想以上に進行し、年内追加利上げ観測が一段と後退することになれば再び上値トライへ。逆に想定以上のインフレ高止まりとなれば年内追加利上げ観測再燃で米長期金利上昇とドル高進行となってNY金は一段安トライへ。
上方向への攻防ラインとしては、雲の下限(1955.8)、雲の上限(1966.0)。これらを上抜けることにばれば、1970ドル付近から1960ドル近辺へと低下する中期三角保合い上限ラインとの攻防へ。
下方向への攻防ラインとしては、1930ドル台をゆるやかに上昇する中期三角保合い下限ライン。これを下抜けるようなら、2月安値(1810.8)から5月高値(2085.4)の61.8%戻し(1915.7)ライン。6月安値とでダブルボトムを形成する可能性もある、中期的にも重要なサポート水準を割り込むようだと下方向への圧力が一段と強まる可能性も。
ただし、2週間後には9月FOMCと9月2回めの雲のねじれが生じるタイミング。三角保合い先端部分により近づくことにもなり、中期トレンド転換点となりやすいのは、この時期以降となる可能性のほうが高いかもしれません。
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