予想通りFF金利は据え置き、今後のFF金利見通しを示すドットチャートでは年内追加利上げの可能性を示唆。来年以降のFF金利予想も前回6月から引き上げられるタカ派見通しとなった9月FOMC結果を受け、米長期金利上昇とドル高の流れに。NY金はFOMC直前のタイミングでつけた20日高値1968.9ドルで頭打ちとなって急反落、またしても中期三角保合い上抜けトライに失敗。
一目均衡表の雲の上限(1960ドル台)突破にも失敗し、翌日にかけての急落で雲の下限(1955.8)と基準線(1946.9)、転換線(1945.3)もまとめて下抜けて二役逆転。
それでも2月安値を起点に下値を切り上げる中期三角保合い下限ラインにサポートされ、遅行線も26日前のロウソク足とは揉み合い状態となって下げ渋り。
結果的に中期三角保合い先端付近に差し掛かり、一目均衡表のねじれ付近で保合い上抜けも、下抜けもできずに膠着状態の様相となり、中期三角保合い延長戦へ。
中期三角保合いとしてはクライマックスを迎えるタイミングとなり、月末月初を迎える次週、この週末から週明けにかけて発生中の雲のねじれ、10月第2週にはあと2回連続で発生する雲のねじれ、その頃には中期三角保合いも自然消滅してしまうことにも。
上下どちらにもブレイクできなければ、なし崩し的に横ばい傾向継続へと向かう可能性も否定はできないものの、流れ的には上下どちらかへ、一定のトレンド形成となる可能性のほうが有力のようにも。
予想外に強い米国経済と、想定以上に水準を切り上げ続ける米長期金利とドル高基調がもう少し続くなら、NY金は一定の調整局面形成を余儀なくされる可能性への警戒感が高まります。
そうならなければ、逆の展開へ。
月末月初に向けて9月安値(1921.7)を下回るようなら、
1968.9-(1980.2-1921.7)=1910.4ドル、1910ドル近辺までは下げやすく、この近辺で下げ止まらず、8月安値(1913.6)も大きく下回るようなら、
1980.2-(2010.9-1913.6)=1882.9ドル、1880ドル付近までが短中期調整目安に。
逆の展開で9月20日高値(1968.9)を上回るようなら、
1921.7+(1980.2-1913.6)=1988.3ドル、1980ドル台までは上昇しやすく、この近辺にとどまらず、9月高値(1980.2)を大きく上回るようなら、
1913.6+(2010.9-1900.6)=2023.9ドル、2020ドル近辺までが短中期上値目標に。
いずれにしても、1900ドルの大台割れか、2000ドルの大台回復か、NY金の重要な攻防局面は続きます。
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