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ダブルボトムか一段安か、真夏のNY金は1900ドルの攻防へ

ダブルボトムか一段安か、真夏のNY金は1900ドルの攻防へ

利上げ打ち止め観測も強まらず、リセッション懸念も強まらず、楽観見通しが崩れ始めて軟調局面が続く真夏のNY金。
早期利上げ打ち止めと年内にも利下げフェーズ入り、といった安直なFRBの政策変更見通しや、これまでの利上げ効果と引き替えに景気悪化が進むだろうとの悲観見通しなどが、先送りされ続け、遂にはいったん解消のような状況にも。
利上げ打ち止めの可能性こそ、まだ有力見通しの一つとして残るものの、仮にそうなった場合でも利下げはかなり先、少なくとも来年後半か、といったレベルに落ち着き始め、景気悪化でもリセッションは回避へとの見方も優勢に。

これに伴い、8月は米長期金利上昇とドル高の流れにも押されてNY金は一方的な軟調局面が進行し、重要水準に到達した状態で次週、ジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の発言に今後の方向性を委ねるような格好にも。

2月安値(1810.8)から5月高値(2085.4)までの61.8%戻し(1915.7)を達成した現状、6月安値(1900.6)までの水準で下げ止まればダブルボトムを構成する可能性も。
パウエル議長がタカ派的な言動を控えるようなら、いったん下げ止まってその先の雇用指標やインフレ指標動向判断へ。
そして7月高値までのレンジ内で保ち合い傾向へと移行した状態で、その後の見通し再判断へ。

しかし、パウエル議長が予想以上にタカ派姿勢なら1900ドルの重要水準を割り込んでしまう可能性も。さらにその後の指標動向次第ではタカ派見通し優勢への流れとともに、NY金は一段安を警戒するような展開を余儀なくされる可能性も。
その場合、最大では5月高値から6月安値までの下落幅(184.8)を、7月高値(2010.9)を起点にN計算値を適用すると、1826.1ドル

ダブルボトムの可能性を残して下げ止まれるか、1900ドル割れへと一段安か、夏バテ状態のNY金も重要な攻防局面に直面しています。

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