1900ドルの大台手前で下げ渋ったNY金は今週、二番底をつけた可能性を残して反発基調へ。米8月PMIが想定以上に低調となったことなども材料視され、ダブルボトム形成に向けて一段高の展開も、週末にかけてはジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長講演を受けてドル高優勢の展開となって反落。
今年安値から高値の61.8%戻しとなる重要な節目で反発したNY金は、雲の下限が超えられずに失速した状態。
上昇チャネルを形成し始めた可能性もある現状トレンドを維持できるなら、いずれ雲の下限から上限も上抜けて三役好転へ。そして、パウエル議長発言を受けて再燃し始めた追加利上げ観測が後退していくようなら中期的には大台回復と、ダブルボトム完成トライも意識されるような展開にも。
しかし、雲の下限を超えられない状態が続くようなら、いずれ上昇チャネルは崩れて横ばい推移から軟調局面にも。そして、追加利上げ観測が一段と強まるようなら中期的には三番底が意識されるような展開にも。
ポイントとなる雲の下限突破と上限も合わせて上抜ける都合の良いチャンスは2回。雲のねじれが生じる9月初旬と20日過ぎ。
1日の雇用統計後、もしくは20日のFOMC後に、明確になった方向への流れが強まる可能性への警戒感も高まります。
まずは1週間後の9月1日、米8月雇用統計後にはNY金の短期上昇トレンド反転か、もしくは加速か、9月相場の行方を左右する重要な分岐点にも。
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