4月スタートと同時にNY終値ベースで2000ドルに到達したNY金、ちょうど3月末に一目均衡表で雲のねじれが生じた直後のタイミング。
そこから3週間、2000ドル超での推移が続いたものの、2020年8月に記録した過去最高値2089.2ドルには届かないまま、21日には大台割れ。
ちょうど一目均衡表で再び雲のねじれが生じる直前のタイミング。日柄的には絶妙のタイミングで主要レンジが切り替わる展開に。
強弱混在の米指標のなかでも今週は想定外の好結果が目立ったことを受け、5月FOMCでの追加利上げがほぼ確実視される状況となり、大台ラインで耐えきれなくなってしまったような格好にも。
ただし、サイクル的には急騰後の反落を示唆する兆候も見られ始めていたこともあり、必然の調整局面入りとも言えそうな局面にも。
短期的にはもう一段の調整進行も想定されそうな状況となり、
ざっくり見ると、
2000ドルを下限とした局面では、2060ドル近辺の高値から2020ドルへと上限を切り下げる格好にもなったことから、
2060-2000=60ドル、2020-60=1960ドル。2月安値から4月高値の38.2%戻し(1966.9)とも重なり、1960ドル近辺は浅めの調整目安、ということにもなりそうです。
少し細かく見ると、
4月高値(2063.4)-4月19日安値(1980.9)=82.5、4月20日高値(2024.2)-82.5=1941.7ドル。2月安値から4月高値の半値戻し(1937.1)とも重なり、1940ドル近辺が次の調整目安、にもなりそうです。
FOMCので追加利上げ後に利上げ打ち止め観測が強まらないようだと、さらにもう少し深めの調整も。61.8%戻し(1907.3)、1900ドル近辺が意識される可能性もあるかもしれません。
しかし今回のFOMC通過後(場合によっては次回)に利上げ打ち止め観測が強まる流れは必然の展開とも言え、次の主要テーマは利下げ開始時期へとシフトすることになり、その見通し動向次第で再び上値トライへと向かう可能性も、決して低くはなさそうです。
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