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揺れ動く利上げ見通しに2000ドル超のNY金、急反落リスクも

揺れ動く利上げ見通しに2000ドル超のNY金、急反落リスクも

2000ドルの攻防ラインを突破して水準を切り上げた4月第2週のNY金。週末の雇用統計を前に2月求人件数や3月のADP雇用、PMIやISM非製造業景況指数など、複数の景況感指数や雇用関連指標が軒並み市場予想を下回る低調な結果となり、景気失速懸念とともに利上げ打ち止め観測も強まってNY金は急速に買われる展開に。4日には1年超ぶりの水準へと急騰、高値では2043.4ドルまで上昇。
そして迎えた週末の3月雇用統計、事前の関連指標結果からはネガティブな結果も想定されたものの結果は逆方向。雇用情勢の堅調ぶりが確認され、FRBのメインシナリオ、とりあえずあと1回の追加利上げに市場予想も寄せる格好となって米長期金利上昇とともにドル買いの流れへ。
祝日で休場のNY金は週明けに一定の売りが想定される状況に。

RSIやMACDの推移からは、一定の調整も入りやすい状況での格好の売り材料、という展開にも。
週明けの調整目安として意識されそうな水準としては、
2000ドルの大台ライン
・転換線(1997.1)
・2月末安値から4月高値の23.6%戻し(1992.9)
この辺りまででしっかりサポートされるようだと、12日の3月CPIの結果次第では再び上値トライへと反発か、あるいは一段安かという展開にも。

インフレ鈍化傾向が強まれば、再び利上げ観測後退となってNY金は上値再トライへ、再び過去最高値(2089.2)更新トライへと向かう可能性も。
逆にインフレ高止まりが意識されるようなら、追加利上げ観測が一段と優勢となり、NY金は一段安トライへも。
一段安で意識されそうな水準としては、
20日移動平均線(1967.7)
・2月末安値から4月高値の38.2%戻し(1958.1)
この辺りまでにとどまれば、今後の指標結果次第で揺れ動く利上げ見通しともに、再び2000ドルの大台トライのチャンスも十分想定できそうです。

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