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追加利上げと年内利下げの攻防=NY金2000ドルの攻防

追加利上げと年内利下げの攻防=NY金2000ドルの攻防

欧米銀行不安の後退とともにリスク回避の勢いも失速、その一方で米国ではインフレ鈍化の兆しも続いて市場の利上げ見通しはハト派に傾斜。
株価反発の勢いが増すのに対してNY金にとっては強弱混在、上値も重くなる一方で下値もサポートされる状態に。
結果的にNY金は2000ドルの大台を何度も試しながらも維持できず、2000ドルの攻防が継続。

5月、6月FOMCでの市場の利上げ見通しは、現状維持と0.25%利上げ予想とが五分五分、年後半にかけては利下げを織り込み始める状況。
これに対してFRB関係者からは追加利上げと年内据え置き予想の声が複数。
利上げ打ち止めで年内利下げか、追加利上げで年内据え置きか、この攻防がそのままNY金の2000ドルの攻防にも反映される可能性もありそうです。

足下でNY金は3月20日高値(2014.9)と3月22日安値(1936.5)を起点に小さな三角保合いを形成。
この間の値幅、78.4ドル分を保ち合いブレイク後の変動幅と仮定すると、

上方ブレイクなら2093.3ドル
・・・雇用統計や4月半ばのCPI結果などを踏まえて利上げ打ち止めと年内利下げへの思惑が一段と強まるようなら、2020年8月の過去最高値2089.2ドル更新トライへと向かう可能性も。

下方ブレイクなら1858.1ドル
・・・追加利上げと年内据え置き観測が強まるようなら、4月半ばにかけて1860ドル台へと低下する雲の下限、2月安値(1810.8)から3月高値(2014.9)の76.4%戻し(1859.0)近辺までを目指す流れとなる可能性も。

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