2年7ヵ月ぶり安値となる1618.3ドルで底打ちしたのが2022年11月3日、これで反転したNY金は急騰して20日移動平均線を上抜け。
これが、その後3ヵ月に及ぶ上昇トレンドの始まりに。
12月には1800ドル台、年明けには1900ドル台へと水準を切り上げ、徐々にレンジを縮小する斜行三角保合いを形成しながら1900ドル台後半へ。
2月2日には10ヵ月ぶり高値となる1975.2ドルまで上昇。
米1月雇用統計の結果次第では、2000ドルの大台再トライへと向かう展開も想定されたタイミングで、想定外のポジティブ・サプライズ。
雇用者数の大幅な伸びに加えて失業率も53年ぶり低水準となり、ドル高急進とともにNY金は急落。
これまでの上昇トレンドをサポートしてきた20日移動平均線を下抜けて一段安。
これが、ここまで3ヵ月続いた上昇トレンドの終着点となる可能性も。
リセッション懸念緩和とインフレ高止まりが続けば、FF金利早期引き下げ期待も後退していくことにも。
次の要注意ポイントとしては2月第3週。14日には米1月CPIの発表もあり、このタイミングで11月安値から2月高値の38.2%戻し(1838.9)ラインと雲の上限が交差。
軟調局面がもう少し続くようなら、2月半ばの38.2%ライン近辺は重要な攻防ポイントに。
インフレ鈍化継続が確認されたなら、いったんサポートされるのにも都合の良い水準。しかしインフレ高止まりへの懸念が強まるようだと一段安となって雲の上限を割りこみ、1800ドル割れや三役逆転をかけた攻防へと向かうことにも。
2月半ば、38.2%戻しへの警戒感が高まるようなら要注意。
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