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金融システム不安で急騰、NY金は3年ぶり最高値更新トライも

金融システム不安で急騰、NY金は3年ぶり最高値更新トライも

ディスインフレから利上げペース加速へ、そしてインフレ動向を見極めて大幅利上げ再開か、減速か。
あーでもない、こーでもないとFRBの見通しも二転三転。振り回される市場予想もかたまらない状況で、水面下では重要な問題が進行していたことが3月第3週に発覚。
SVB破綻がSVBショックとなってリスク回避の流れが急速に進行。
株安にドル高、円高ドル円ではドル安円高)、債券買いで金利低下となってNY金も急騰。
ロシアがウクライナへ侵攻した昨年に続き、今年も3月にリスク回避で急騰局面を形成しつつあるNY金。

米国のファースト・リパブリック・バンクやスイスの金融大手クレディ・スイスの経営不安なども米欧の銀行株安を誘発し、リスク連鎖への警戒感も高まる状況に。
今週、ECBが金融システム不安に配慮して利上げ先送りなどをせず、事前予想どおり0.5%利上げに踏み切ったように、次週FOMCでもおそらくインフレ対策はインフレ対策として0.25%利上げとなる可能性のほうが高そうにも見えるものの、リスク回避ムードは今しばらくは燻ぶり続けることにもなりそうです。

2月初旬に上昇トレンドを終えて急反落となったNY金は、調整局面を2月末に終えて反発後に急騰し始めた半月後、既に2月高値を超えて2000ドルの大台も目前という状況。
2月初旬には上向きの斜行三角保合いを先端部分で下抜けてトレンド反転、2月末には下向きの斜行三角保合いを先端部分で上抜けてトレンド反転となったNY金。
今度は上向きの斜行三角保合い先端部分で勢い余って上抜けの兆し。過熱感から多少の調整もありうるものの、上昇圧力が強まる状況に。
FOMCを波乱なく通過すると、日柄的には3月末の雲のねじれ付近で一段高へ、といった展開も想定できそうです。

想定可能な高値水準としては、2月高値から2月末安値の161.8%戻し(2076.8)、2022年3月高値(2078.8)など。さらには2020年8月の過去最高値(2089.2)更新トライへと向かう展開もありうるかもしれません。

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