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FRBと市場の思惑との乖離でNY金は一段高、2000ドルの攻防へ

FRBと市場の思惑との乖離でNY金は一段高、2000ドルの攻防へ

金融システム不安も燻ぶり続ける状況で、3月FOMCでは市場予想通りの0.25%利上げ。パウエル議長は追加利上げも示唆し、ドットチャートはターミナルレート5.125%で年内維持も示唆。
しかしハト派嗜好の市場はこれを受け入れず。追加利上げは織り込み切れず、願望も込めて利上げ打ち止めの可能性が優勢となり、さらに年後半には利下げスタートを織り込み始める状況に。 FRBと市場の思惑との乖離は鮮明に。
この思惑の乖離自体も、今後の波乱要因の一つにもなりそうです。

リスク回避の流れが緩和方向へと向かい、インフレ鈍化が予想より進まず追加利上げが濃厚となり、市場も渋々それを織り込み始めるような状況となれば、2000ドルの攻防状態となってきたNY金にも調整圧力が強まることに。
雲のねじれも発生する3月末前後に調整局面へと向かうことになれば、それなりの急反落局面を形成する可能性も。
2月末安値(1810.8)から3月高値(2014.9)の半値戻し(1912.9)から61.8%戻し(1888.8)、雲の上限(1878.6)辺りまでの下落も想定されそうです。

リスク回避も緩和せず、もしくはインフレ鈍化が進行し、FRB関係者からも利上げ打ち止めを示唆するような発言が聞かれ始めるようなら、NY金は2000ドルの攻防から上方ブレイクへと向かうことにもなりそうです。
そうなれば、2月高値から2月末安値の161.8%戻し(2076.8)、2022年3月高値(2078.8)、2020年8月の過去最高値(2089.2)などを試しに行く展開にも。
さらに過去最高値更新となった場合には、11月安値から2月高値の値幅(356.9)を2月安値(1810.8)を起点に加算したN計算値(2167.7)辺りも意識されることにも。

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