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三角保合い上限から下限、インフレ鈍化でNY金は再び上限へ

三角保合い上限から下限、インフレ鈍化でNY金は再び上限へ

5月高値と10月高値を結ぶ上限ラインに跳ね返され、2000ドル前後の高値保合い崩れとなったNY金の11月第2週。
第3週は週初に1933.6ドルの安値をつけて折り返し、14日の10月CPI鈍化をきっかけに米長期金利低下にもサポートされて反発基調が継続。
10月序盤の急落局面を除けば6月安値から8月安値、そして11月安値とつながる下限ラインにサポートされ、中期三角保合い上限ラインで反落したNY金は反発へ。
インフレ鈍化と低調な米経済指標などを追い風に、この週末には2000ドルの大台手前まで上昇。
11月後半、再び中期三角保合い上限ラインとの攻防へ、という状況にも。

水準的には5月高値から10月安値の半値戻し(1954.5)から61.8%戻し(1985.4)が主要レンジとなり、上方シフトの場面では76.4%戻しにわずかに届かず、下方シフト・トライの場面では38.2%戻しラインのかなり手前で早めの切り返し。そして再び上方シフト・トライ。ただし今週末時点では上ヒゲを残して失速し、61.8%ラインが抵抗線にもなりかねない状況にも。
次週、やや材料不足という状況にも陥りやすい月末前の1週間は、NY金にとっても上限ラインとの攻防、重要水準トライへと向かうにはきっかけ、材料、そしてサポート不足となる可能性も。

方向性としては、利上げ打ち止めと2024年の利下げフェーズ入りを想定し、中期的にはサポートされやすい状況が予想される状況。
ただし、FOMCメンバのなかでもタカ派見通しも残り、可能性としてはゼロではないインフレ再加速や、想定外の事象への警戒感などから10月初旬の急落局面のような展開も無視し切れないところ。

保合い傾向継続で月末月初を迎え、12月第2週の雇用統計、そして11月CPI、FOMCと続く12月第3週に保合いブレイクとなった場合には、それなりの大幅変動となる可能生も高まりそうです。
上方向か、下方向かは別として・・・

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