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2023年、NY金は金融政策転換時期見極めフェーズへ

2023年、NY金は金融政策転換時期見極めフェーズへ

CPIが予想外に下振れ、FOMCでは2023年のFF金利見通しがややタカ派的との見方を受けて米株市場などの過剰反応にも影響された感もあり、若干乱高下気味の上下動となったNY金。それでも概ね想定の範囲内とも言え、年内主要イベントを波乱なく通過した状態にも。

2023年に向け、NY金にとっても主要テーマは米FRBの金融政策転換見通しの行方。
インフレ収束への見通しがある程度明確になり、利上げ打ち止めが現実化、並行して景気減速動向との兼ね合いで利下げフェーズへの転換時期をじっくりと見極めることが重要に。

1800ドルの大台ライン近辺での揉み合い状態のNY金は、年末年始にかけても明確な方向感は見出だせず、2021年後半と同様に1800ドルラインを挟んでの保ち合い傾向の展開へ、との予想もできそうです。
2023年序盤はこれをベースに、米インフレ動向、賃金動向などに加えて景況感などの状況から、タカ派的見通しが長期化するようだとLOWER-RANGE(1700-1800)方向へ。
タカ派見通しが徐々に後退し、年末利下げなどハト派寄りの見通しも目立ち始めるようならMIDDLE-RANGE(1800-1900)方向へ。
比較的早期インフレ収束メド、あるいはリセッション懸念が一段と強まるなどするとUPPER-RANGE(1900-2000)方向へと向かう可能性も。
さらに地政学リスクなど、突発的な予想外事象などをきっかけにアッパー・エクストラ・レンジ(2000ドル以上)をトライする場面も到来するかもしれません。

なお、短期的には高値保ち合い崩れも警戒される現状から次週、クリスマス直前には7ヵ月ぶりに雲のねじれも発生。閑散時期に想定外の急変動をきっかけに、あらたなトレンド形成へと向かうような展開にも要警戒。

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