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利上げ見通し次第?NY金三角保合いブレイク後の短期見通し

利上げ見通し次第?NY金三角保合いブレイク後の短期見通し

インフレ高止まりで大幅利上げ加速へ、もしくはインフレ緩和から大幅利上げは減速へ、さらにはスタグフレーションからのリセッション懸念、もしくはリセッションは回避可能とする一部FRB関係者の見通しなど、相反する見通しなども背景に方向感が定まらないNY金。
気が付けば今年高値から下降する上値抵抗線と今年安値圏、5月安値からゆるやかに下値を切り上げる下値サポートラインとで構成する三角保ち合いも先端部分。

利上げ見通しが定まり切らない現状を反映し、なし崩し的に保ち合い状態継続で三角保合い崩れへと移行するパターンも想定されるものの、三角保ち合い上方ブレイクからの一定の反発局面形成へ、もしくは下方ブレイク後の一段安へ、となる可能性も警戒されるところです。

7月FOMCに向けて、今後の利上げ見通しも含めてややハト派的に傾斜するような流れとなれば、保ち合い上方ブレイクへと向かう可能性もありそうです。
短期的に想定可能な上方ブレイク後の目安としては、
5月安値(1785.0)から6月高値(1882.5)までの上昇値幅=97.5ドル、
6月安値(1806.1)から97.5ドル上昇した場合の水準=1903.6ドル。
夏場にかけて、4月高値(2003.0)から5月安値までの61.8%戻し(1919.7)辺りまでの上昇は、あっても不思議ではなさそうです。

逆に、さらなるタカ派傾斜へとなって三角保合い下方ブレイクとなれば、
4月高値から5月安値までの下落幅=218.0ドル、
6月高値から218.0ドル下落した場合の水準=1664.5ドル。
勢い余って2021年安値(1673.3)近辺までの下落も、一時的にはあり得るかもしれません。

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