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ジャクソンホールで反落、それでもNY金は雲のなか

ジャクソンホールで反落、それでもNY金は雲のなか

インフレに鈍化の兆しが見られ、7月後半からは反発の流れとなったNY金は8月前半、3月高値から7月安値までの38.2%戻し(1831.4)付近で頭打ち、楽観見通しの軌道修正を図るFRB関係者のタカ派発言などを受けて反落の流れも、やや一方的となり過ぎた8月第4週には一服。スタグフレーション懸念やジャクソンホールでのパウエルFRB議長講演での金融政策見通し見極めへの思惑なども交錯し、自律反発の展開となって下げ渋り。
この週末には7月PCEも予想以上に伸び率が鈍化したこともあり、一時的にはドル安となってNY金は急騰。しかし直後のパウエルFRB議長講演では断固としたインフレ対策で利上げ継続、多少の痛みも厭わないことも表明。さらには過去の過ちを繰り返さないよう、早期緩和を否定する発言もあり、緩和を好感するNY金は株価とともに急落。

それでも楽観見通しがやや行き過ぎた米株ほど買われ過ぎてもいなかったNY金の下げは限定的となり、日足・一目均衡表では雲の下限にサポートされて下げ渋り。
8月10日以降の下落局面では、右肩下がりの雲の下限に上値を押さえられ続けたNY金は今週、ようやく下げ止まりの兆しとなって雲の中へと反発も、今度は雲の上限手前で失速しての急反落。
金曜日の安値は1746ドルまでにとどまり、雲の下限(1740.7)を下回らず、結果的に7月安値から右肩上がりの下値サポートラインを形成し、3月以降の上値抵抗線と合わせて三角保ち合いを形成する格好にも。

9月半ばに向けて、この三角保ち合いも頂点を迎え、ちょうど雲の厚みも縮小。9月13日には8月CPIの発表とともに三角保ち合いの頂点付近、19日以降には雲の上下限が1775ドル付近で急接近、と同時に20-21日には9月FOMC
絶好のトレンド形成への起点となりうるその頃までは、NY金の方向性は定まりきらず、雲のなかでさまよい続ける可能性もありそうです。

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