パウエルFRB議長が12月の利上げ幅縮小の可能性を示唆したことを受けてドル安の流れが急速に強まり、株高とともにNY金も急騰。
インフレ指標鈍化やISM製造業景況指数の悪化なども追い風となってドル安・金高の流れは加速。雇用統計上ブレに伴う巻き戻しも週末時点では一時的にとどまり、NY金は1800ドル台を維持して12月第1週を終えることに。
12月半ばに発表される11月CPIとFOMC前にフライングで水準を切り上げた格好にもなったNY金。
CPIが予想を大幅に上回らない限りはトリプルボトム(ネックライン1738.7以上)を維持し、年末にかけては堅調な展開が続きやすい状況にもなってきたかもしれません。
FOMCを経てもハト派に傾斜した現状ムードが大きく崩れなければ1800ドル台後半トライへ、崩れ始めるようなら1800ドル割れへ、という展開も予想できそうです。
上方向には、トリプルボトムの値幅分上昇した場合の水準1850ドル台が意識され、3月高値から11月安値の半値戻し(1848.6)も重なる1850ドル近辺は短期的な上値目標とともに、いったんは抵抗線にもなりうる節目にも。
ハト派観測が強まれば、11月前半の急騰値幅を11月23日安値(1719.0)を起点にN計算値を適用した場合の水準、1890ドル台辺りまでが第2目標という展開にも。
巻き戻しの展開となった場合のサポート目安としては、短期的には1800ドルの大台ライン、第2サポートとしてはトリプルボトムのネックライン、その下には11月23日安値。この水準は11月安値から12月2日高値までの半値戻し(1718.5)にも相当し、比較的強めのサポートにも。
これを下回るようだと底打ち・反発の流れが大きく崩れる可能性も高まることにも。
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