本日の金相場プラチナ相場

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NYプラチナは重要な攻防ライン下抜け、警戒水準は860ドル

NYプラチナは重要な攻防ライン下抜け、警戒水準は860ドル

3月上旬にはロシアのウクライナ侵攻による商品市況の急騰局面に追随する形でNYプラチナも1200ドル付近まで急騰。しかし週足一目均衡表の雲を上抜けて、2021年2月高値起点の下降チャネルも上抜けて大きな流れが変わる可能性も意識されたのは一時的。
地政学リスクによる急騰が長続きしないのは金もプラチナも同様、プラチナの場合はむしろ反落の勢いが増す形にもなって開戦前の水準も大きく下回り、三役逆転状態で下降チャネル内にもしっかり回帰。
そしてコロナショックの2020年3月安値(562.0)と2021年12月安値(886.0)を結ぶ下値サポートラインで構成される中期三角保ち合い先端部分、2020年3月安値から2021年2月高値までの半値戻し(955.1)などが集中する重要な攻防ラインも下抜け。

足下では5月FOMCでの0.5%利上げを含めて利上げペース加速観測が台頭するなかで、欧米株安とともに金も軟調気味に推移し始める状況となり、NYプラチナも中期下降チャネル内での一段安も警戒される展開に。61.8%戻し(862.3)、860ドル近辺までが当面の下値警戒水準ということにもなりそうです。

そうなれば12月安値(886.0)を下回ることにもなり、逆三尊崩れに伴う一段安も警戒され、2021年2月高値から12月安値までの下落幅(462.2)を3月高値を起点にN計算値を適用すると734.8ドル。
今後の利上げ見通しやウクライナ情勢、NY金の動向など次第では、76.4%戻し(747.5)付近にも相当する740ドル近辺までがさらなる下値警戒水準となるかもしれません。

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