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利上げペース減速検討観測、NY金は二番底で反発

利上げペース減速検討観測、NY金は二番底で反発

週末21日には、11月FOMCで利上げペース減速の時期についても検討されるのではないか?との思惑が台頭。
セントルイス連銀のブラード総裁、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁の発言では利上げ継続を前提としながらも、来年には慎重姿勢に転換することも示唆され、11月FOMCでは0.75%利上げが確実視される一方で、12月FOMCでは一時強まっていた0.75%利上げ観測から0.5%利上げへとペースダウン観測も。
これを好感する形で金曜日のNY市場では米株とともにNY金も反発。

結果的に、中期重要水準1670ドル台を割り込んでいたNY金は9月安値1620ドル近辺でなんとか下げ渋って切り返し。
わずかに9月安値を下回りながらもほぼ同水準にとどまって二番底をつけた形にも。
中期的には3月以降の下降チャネル内推移は続くものの、短期的な反発局面形成から、中期トレンド転換への可能性も多少高まる状況に。

ポイントは1620ドル台を維持して二番底状態をキープしたまま11月FOMCを迎え、12月FOMCでの利上げ幅予想がどうなるか、来年の利上げ打ち止め時期とその水準。
12月の利上げ幅予想が0.5%以下で固まり始め、年明け早期の利上げ終息見通し確度も高まるようなら、反発基調継続へ。
そうはならず、タカ派路線継続なら中期下降チャネル内推移継続へ。

反発方向への流れが強まるようなら、年末にかけて一目均衡表の雲と10月高値(1738.7)を超えるとダブルボトム完成。
そうなると中期下降チャネル脱出後の流れが加速する可能性も高まり、年末年始にかけて、もしくは年明け以降にダブルボトムの値幅(116ドル)分上昇した場合の水準、1850ドル台辺りまでを目指す流れとなる可能性も。

反発に失敗した場合、二番底崩れとなれば中期下降チャネル内推移継続となり、8月高値から9月安値までの下落幅(200)を10月高値を起点にN計算値を適用すると1538ドル程度。
インフレと利上げペース減速へのメドが一向に強まらない場合には、年末に向けて1600ドル割れ、年明け以降には1500ドル台半ばから前半を目指す流れとなる可能性も否定できません。

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