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上昇チャネル下限割れのNY金、一時的で踏みとどまれるか

上昇チャネル下限割れのNY金、一時的で踏みとどまれるか

4月高値2003.0ドルを起点とする短期下落チャネル内での推移が続いたNY金、今週1週間で70ドル超の急落局面を形成し、下落チャネルの上限から下限まで急降下。
FRBの0.75%利上げの可能性こそ高まらないものの、今後複数回のFOMCで0.5%ずつのハイペース利上げ見通しは強まりつつあり、ドル・インデックスは今週およそ20年ぶり高値水準まで高騰。インフレヘッジを上回る、圧倒的なドル高の流れに押される形で水準を切り下げたNY金は、昨年8月安値(1677.9)を起点に12月安値(1753.0)と今年1月安値を結ぶサポートラインで形成する中期上昇チャネルの下限割れ。

ある程度想定された中期上昇チャネルの下限割れは、3月高値と4月高値を起点とするN計算値で算出される下落幅をこなし、短期的には一定の達成感もあり、一時的な下限割れで踏みとどまる可能性も残りそうです。

NY金の場合、過去の推移からは利上げフェーズがスタートするとまもなく底打ちして反発へと向かいやすい傾向もあるものの、今回の場合は歴史的高インフレの収束見通しもたち難く、利上げペースや着地点などの見通しにも不透明感が多分に残される現状から、米長期金利上昇とドル高の流れもまだ止まらない状況。
安易に早期底打ち、反発を予想するにはまだ時期尚早かもしれません。

ただし週足チャートでは、一目均衡表の雲の下限でサポートされ、2020年3月安値(1450.9)と2021年8月安値とを結ぶ長期サポートラインにもちょうどぶつかった状態にもなり、いったんはサポートされる可能性もありそうです。
それでも週足で三役逆転となれば、一段安へと向かう流れが強まることにもなりそうです。
2020年3月安値から8月の最高値までの半値戻し(1770.1)でもサポートされない場合には、61.8%戻し(1694.7)が重要な攻防ラインにも。

現時点ではあまり想定はできないものの、昨年8月安値を割り込んだ場合には、中期ダブルトップ完成となってさらに大幅安の展開を警戒する状況にも陥りそうです。

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