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雇用統計サプライズにも下げ渋るNY金、保合いブレイクも先延ばし

雇用統計サプライズにも下げ渋るNY金、保合いブレイクも先延ばし

2日水曜に発表された1月ADP雇用者数がまさかの前月比-30.1万人と大幅に落ち込んだことから、オミクロン株の影響などが懸念されて週末の雇用統計の事前予想も軒並み引き下げられる展開に。一部ではADPに引っぱられてマイナス予想も見られ、緊張感も若干高めで迎えた金曜日。蓋を開ければ前月比+46.7万人の大幅増。
やや消化不良という面もありながらも久々のポジティブ・サプライズ、とばかりに米長期金利急騰とともにドル高の流れが強まり、株安とともにNY金は急落。
しかし、1800ドルの大台割れと一目均衡表の雲の下限割れも一時的にとどまって下げ渋り、横ばい推移の雲のなかでゆるやかに上昇し始めた200日移動平均線になんとかぶら下がる状態に。
利上げ観測が急速に強まる状況のなかでもインフレヘッジの金買い需要にもサポートされ、一方的なトレンド形成とはなり難い状況が続きます。

週足でも日足でも、複数パターンで三角保合いが形成され、ブレイクしそうでできない状況も続きます。
1月後半には原油価格急騰と高インフレへの警戒感も高まり、インフレヘッジにもサポートされて1850ドル台まで上昇も、三角保合い上限ラインを超えられずに失速。
その後タカ派傾斜を強めたFOMCを経て3月利上げ観測が強まると急落局面を形成、すると今度は三角保合い下限ラインで支えられて反発。
そして今週の雇用統計ウィークではADP下振れで再び上限トライへの可能性も、という状況から雇用統計の好結果で急失速となって下限再トライの様相も一時的、限定的となって下げ渋り。

昨年以降、日足一目均衡表の雲のねじれ付近では急落、急反発、ピークアウトにボトムアウトで短期トレンド転換を繰り返してきた経緯もあり、次に雲のねじれが発生する3月初旬と中旬には三角保合いレンジを縮小し、急変動、即保ち合いブレイクへと向う展開もあるかもしれません。
雲の下限とも重なる1800ドルライン付近をしばらく維持できた場合には、3月第1週の雇用統計、そして利上げスタートを織り込んだ中旬のFOMCのタイミングでは、NY金の保ち合いブレイクへの警戒感はこれまで以上に高まることにもなりそうです。

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