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フライングで最高値のNY金、雇用統計も低調なら2100ドル超へ

フライングで最高値のNY金、雇用統計も低調なら2100ドル超へ

インフレ鈍化進行と雇用・その他経済指標悪化の兆しを背景に利上げ終了と来年の利下げフェーズ入りへの思惑が徐々に強まる状況のなか、ウォラーFRB理事の「このままインフレ鈍化が順調に進めば利下げの可能性」発言を都合よくハト派的に受け止めたNY金は今週、急騰。
週末にかけてPCEインフレが予想通りの鈍化となり、ISM製造業景況指数は予想を下回る低調となって一段高。米長期金利低下とドル安の流れにも連れ、週末のNY市場では、2020年夏に記録していた過去最高値を高値でも終値でも、3年ぶりに更新。

次週、12月第2週は求人件数とADP雇用統計に失業保険、そして雇用統計と続く米雇用指標ウィーク。第3週にはCPIを経て、今年最後のFOMC
一連の重要イベント前にフライング気味に保ち合いを上抜け、そのまま加速して最高値更新まで駆け上ってしまった状態に。
このまま調整局面も限定的となり、雇用統計が早期利下げ観測へのサポート材料となるような結果となった場合、FOMC前にもNY金は一段高へ、という展開も想定されそうです。

10月安値(1823.5)から10月高値(2019.7)までの上昇値幅=196.2ドル、
11月安値(1935.6)を起点にN計算値を適用し、196.2ドル上昇した場合の水準=2131.8ドル。
12月半ばのFOMC後、早ければ雇用統計後にも、NY金は2100ドル台という新たな領域へ、水準を切り上げる可能性もありそうです。

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