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調整7ヵ月のNY金は下げ止まりか戻り売りか、FOMCが分岐点に

調整7ヵ月のNY金は下げ止まりか戻り売りか、FOMCが分岐点に

バイデン政権の最初で最後?の大規模財政出動を伴う重要政策となるかもしれない、1.9兆ドルの追加経済対策法案が今週成立し、米景気回復期待を背景に長期金利とインフレ期待の上昇基調は続き、米10年債利回りは今週末に1年1ヵ月ぶり高水準となる1.6%台、ドル円は9ヵ月ぶりのドル高水準となる109円台に到達。
新規感染者数の減少傾向とワクチン接種拡大が続き、労働市場や消費などでは回復基調を示唆する経済指標も目に付く状況となり、米株の最高値更新も続いて市場の楽観ムードは1400ドルの現金給付で今後さらに過熱することも予想される状況に。

この状況下で7ヵ月続く調整局面のなか、NY金はコツンと底打ちの兆しも見られる展開に。しかし、目前には分岐点となりうるFOMC。試練となるか、一定の反発局面形成へと向かうことになるか、タイミング的にも重要な局面を迎えることにもなりそうです。

昨年8月から続く大きな下降チャネルと年明けを起点に形成するやや鋭角の下降チャネルの下限ライン付近で反発した現状、水準的には昨年3月安値から8月最高値までの61.8%戻し(1694.7)付近で反発した格好にもなり、いったん下げ止まるには程良い水準にも。

この2月以降は、日足一目均衡表の雲のねじれが断続的に合計4回発生し、いずれもこの付近では流れが反転する展開となりつつあります。
2月9-10日にかけてのねじれ付近では、大小の下降チャネル上限ラインが重なる付近でまとめて上抜けトライに失敗。しっかり上値を押さえられて戻り売りの展開へ。
3月1-2日にかけてのねじれ付近では、小さな下降チャネル上限ライン上抜けに失敗し、急反落局面形成へ。
3月9-10日にかけてのねじれ付近では、9ヵ月ぶり安値となる1670ドル台まで急落して反発。

そして今年4度目の雲のねじれは3月12-15日。急反発後の一服状態となって2日連続十字線を形成してFOMCの週を迎える状況に。
上方向への加速も、下方向への急反落もありうる状況で、それを示唆するような足型とタイミングで3月第3週を迎えることに。

これまで慎重姿勢を貫き続けるパウエルFRB議長や理事たちに対し、一部の連銀総裁からはインフレ加速の可能性への言及や、年末にもテーパリング議論となる可能性などの発言も聞かれました。
金利や経済見通しなどでタカ派メンバーの存在が目立つようなら、戻り売り再開となって4月に向けては1600ドル台前半が意識されるような展開も余儀なくされそうです。

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