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月末月初の攻防のその後、NY金の主要レンジを形成する重要水準

月末月初の攻防のその後、NY金の主要レンジを形成する重要水準

4月18日高値2003.0ドルを起点とするNY金の短期下降チャネルは、5月16日安値1785ドルまで下落して反発。5月第4週にかけての反発局面で短期下降チャネルを脱出すると、4月高値から5月安値までの38.2%戻し(1868.3)を達成。この結果、昨年12月安値と今年1月安値を経由する中期上昇チャネルの下限ラインに到達して月末月初を迎える状態に。

短期下降チャネルは抜け出したものの、38.2%戻しを完全に超えられるかどうか、そして中期上昇チャネル内推移へと回帰できるかどうか、については目前の月末月初の攻防に委ねる格好に。
なお、5月安値となって反発した1785.0ドルの水準は、1月28日安値1780.6ドル、1月7日安値1781.3ドルなどと合わせ、1780ドル付近で強めのサポート帯を構成する形にもなった様子。
この水準で反発後に38.2%戻しラインではいったん頭打ちとなった状態にも。

6月第1週の週末、雇用統計までの結果を踏まえ、今後の大幅利上げフェーズに耐えられないとの思惑が台頭するような状況にでもなれば、回復基調に転じた米株の反落となってリスク回避の流れが再燃する可能性も。その場合には61.8%戻しライン超えへと急騰する可能性も含め、NY金は1900ドルの大台回復への流れとなるかもしれません。

そこまで極端な結果ではなくとも、やや悪化レベルでも38.2%から61.8%戻し近辺までが月末月初の攻防後の主要レンジとなる可能性も。
逆に好結果なら、今後の大幅利上げペースの織り込みがさらに進行し、場合によってはさらなるタカ派傾斜への警戒感も。そんな状況となれば38.2%ラインが当面の上限となり、1800ドル近辺までが、引き続き主要レンジとなる可能性。

今回の月末月初の攻防後には想定し難いものの、米国経済の強さが確認される好結果が今後も続き、FRBタカ派化がさらに強まってドル高の流れ再開となり、1780ドルの強めのサポートを割り込んだ場合には、その下のサポート水準、昨年11-12月にかけての安値圏、1760ドル前後が主要レンジ下限となる可能性も。

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