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米長期金利1年ぶり高水準にNY金は一段安、週足でも三役逆転

米長期金利1年ぶり高水準にNY金は一段安、週足でも三役逆転

パウエルFRB議長は上・下院での議会証言でも早期の緩和縮小などを否定する従来の慎重姿勢を強調。しかし、ワクチン接種も進行し、感染者数も徐々に減少、一時停滞していた失業保険申請件数の減少傾向再開など、好調を示す経済指標も目に付き、景気回復基調加速への思惑と早期テーパリング観測がジワジワと高まるように米10年債利回りは1年ぶり高水準となる1.5%超へと上昇。
市場の警戒感もにわかに高まり、高値更新が続いた米株市場も今週後半にかけて急失速。

調整局面が続いていたNY金も一段安となり、昨年3月安値から8月最高値までの50%戻しや週足一目均衡表の雲の下限などが重なる1770ドル近辺の重要水準を今週、あっさりと割り込んできました。
これで日足に続き、週足でも三役逆転。MACDラインはマイナス圏入りでさらに加速を示唆。週足ボリンジャーでも拡大基調の-2シグマラインでのバンドウォーク状態に。
過去最高値を起点とする下落基調の継続期間は半年を超えてなお、下降チャネル継続の様相にもなってきました。

下降チャネル継続の場合でも、短期的には1800ドル台前半までの反発も想定可能となる反面、1700ドルの大台ラインは単なる通過点となる可能性も徐々に高まり、61.8%戻し(1694.7)辺りまでは比較的意識されやすくもなりそうです。
そして、最高値から11月末安値までの下落幅(322ドル)を、1月高値(1962.5)を起点に当てはめるとその水準は、1640.5ドル。
下降チャネルが継続する限り、その下限ラインが3月から4月にかけて通過する1600ドル台前半の水準も意識される可能性もありそうです。

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