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中長期的にも短期的にも重要水準、NY金は1670ドル台の攻防

中長期的にも短期的にも重要水準、NY金は1670ドル台の攻防

2020年8月につけた過去最高値2089.2ドルと2022年3月高値(2078.8)とで構成する中長期ダブルトップは、ネックラインとなる2021年3月安値(1673.3)を割り込んだことで完成。
中長期的には、もう一段の軟調局面を構成する可能性も高まったNY金。
このネックライン付近、1670ドル台では、2021年8月安値(1677.9)、2022年7月安値(1678.4)でも反発し、今年夏まではトリプルボトム形成の可能性も残し、強めのサポート水準として意識されてきました。
しかし、9月後半からこの強めのサポート水準との攻防状態となり、FOMCなどの重要イベントを通過して、遂にサポート割れ。

それでも9月28日安値1622.2ドルまでで切り返すと、9月末には1670ドル台を回復。
8月高値を起点とする短期下降チャネルの下限ライン付近で下げ渋っての急反発も、上限ライン付近でいったん上値を押さえられた形に。
と同時に一度は下抜けた中長期重要水準、1670ドル台が強めのサポートから、レジスタンスに切り替わってしまったかもしれない状態にも。

8月高値起点の短期下降チャネルがもうしばらく続くようなら、安値更新再トライへと向かうことにもなりやすく、
短期下降チャネルを抜け出した場合でも、1670ドル台辺りでの攻防状態再開、もしくは今年3月高値起点の中期下降チャネルの上限ラインが抵抗水準となる可能性も。
それらを超えてた場合には、10月末にかけて下降する日足一目均衡表の雲の下限、上限、10月末にはその中間となる1700ドルの大台ライン辺りまでが抵抗水準となる可能性も。
差し当たり、年内利上げ見通しや来年序盤までの利上げ継続見通しなどに、緩和方向への変化が見られない限り、その可能性も高まりそうです。

安値更新再トライとなった場合の当面の目安水準としては、
1.1600ドル・・・2020年3月安値から8月最高値までの76.4%戻し(1601.5)近辺
2.1520ドル・・・最高値に向けての急騰前安値、2018年安値(1167.1)から2020年8月最高値までの61.8%戻し(1519.3)
などが候補に。

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