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NY金は「反発の38.2%vs調整の38.2%」の構図で大統領選へ

NY金は「反発の38.2%vs調整の38.2%」の構図で大統領選へ

大統領選前の1週間、決戦は法廷へ?との見方も飛び出すなど混戦模様の大詰め。主な世論調査や賭けサイトなどでは圧倒的にバイデン氏優勢も、一部では根強く残るトランプ逆転説。30日に発表されたラスムッセン社の世論調査では激戦州の一つノースカロライナ州トランプ大統領がバイデン氏を2ポイントリードとの結果も。
大統領選の行方を巡る不透明感とともに、米国のコロナ感染状況も10月に悪化。30日時点で累計900万人を超え、新規感染者数も連日の過去最多更新となって30日には9万9千人超。感染スピードも一段と加速した状況で大統領選を迎えることに。

この状況下で米株の調整局面も急速に進行。月末の1週間でダウは1800ドル超、6.5%の下落となり、コロナショックとなった3月半ば以来の急落。ナスダックも5%超、欧州でもドイツDAXが8%超の下落となるなど世界同時株安のリスク回避となってドル高も急速に進行。
ドル高の影響を受けてNY金の調整も進行し、週半ばには2日で40ドル超の大幅安となって1900ドル割れ。10月高値となった12日の1939.4ドルをピークとした下落局面が一段と進行する形に。ただし、9月安値1851.0ドル割れは回避。

結果的に8月の最高値から9月安値までの38.2%戻し(1942)を超えることなく、3月安値から8月最高値までの38.2%戻しも下回らず、「反発の38.2% vs 調整の38.2%」の構図も維持したまま、大統領選を迎えることに。

反発の38.2%超えなら、50%戻しとなる1970ドルから61.8%戻しとなる1998ドル、2000ドルの大台トライも再び視野に入るような展開も想定される一方、調整の38.2%割れなら、50%戻しとなる1770ドル方向へ、1800ドルの大台割れも意識されるような展開にも。

トランプ勝利の場合、株高急進でリスク選好ムードが4年前のように急速に強まるようなら金は軟調方向へ。
バイデン氏勝利なら、コロナ対応改善期待→感染拡大懸念緩和→リスク回避の株安・ドル高緩和→ドル安・金高方向へ。
という展開にも。

ただし、結果判明までに時間を要し、ドロ沼の様相を呈し始めると、リスク回避再燃となって久々に安全資産としての金が買われて急騰へ、といった展開となる可能性も。

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