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反発しきれないNY金、月末月初に向けて膠着相場の様相に

反発しきれないNY金、月末月初に向けて膠着相場の様相に

米国では追加経済対策を巡る協議が平行線、大統領選前の合意は難しい状況となり、欧州では新型コロナ感染再拡大がとまらず主要都市での行動規制があちこちで再開、英国とEUとの通商協議はまとまる気配もなく、最後の最後に来て合意なきブレグジットへの警戒感も再燃。ユーロ高の調整にポンド売り、欧州通貨安に伴い、米ドルは反発優勢の展開となり、相対的に金価格は上値を押さえられやすい状況に。

8月最高値からの調整局面を9月末安値で終えた可能性を示したNY金は、戻りを形成する流れがゆるやかに進行。
10月半ばにかけて最高値からの抵抗線を突破。調整終了の確度を高め、一目均衡表の雲の下限を上抜けてもう一段の反発基調継続への可能性も示唆する状態となったのが1週間前。
しかし、米大統領選も半月後に迫り、不透明感も続く状況のなかでは明確なトレンド形成にもつながり難い状態にも。

為替に連動する形で上下動の展開では、夏場の最高値から9月安値までの38.2%戻し(1942.0)でいったん上値を押さえられ、雲の中での推移を維持できずに反落。しかし、右肩上がりの90日移動平均線に下値は支えられ、徐々に下値を切り上げる流れも継続。
ボラティリティ低下を示すボリンジャーバンドの収縮に伴い、月末月初に向けては大統領選の行方をにらみながらの膠着相場が想定されやすい状況のようにも思われます。

月末の雲のねじれを経て11月第1週は3日の大統領選投開票、4-5日にはFOMC、6日の米雇用統計と重要イベントウィークとなり、場合によっては激動の1週間にもなりかねない、要警戒ウィーク
それまでは1900ドル近辺から38.2%戻し前後、1950ドル程度までを主要レンジに、動き難い状況が続きそうです。
この、要警戒ウィークに大統領選の結果が確定したなら、その後このレンジを抜け出した方向へ、新たなトレンドを形成する可能性が高まります。

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