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米大統領選後、NY金は38.2%ラインとの攻防へ

米大統領選後、NY金は38.2%ラインとの攻防へ

大統領選まで残り1週間、最後のテレビ討論会では人が変わったように冷静さを取り戻した(or装った)トランプ大統領。優勢が続くバイデン氏を猛追との見方もあり、4年前の再現を期待(or警戒)する向きも増えつつあるようです。
ロイター報道によれば、23日時点で期日前投票や郵便投票を済ませた有権者は全有権者の約22%に相当する5200万人に達したそうです。
どちらが勝利しても経済対策、財政出動で景気回復支援重視に大きな差はなく、懸案になっている追加経済対策も成立へと向かうものと思われ、不透明感払拭に伴う株高基調が一段と進行する展開が予想されています。金市場にとってはリスク選好で一方的な軟調局面へ、とも限らず、ドル安によってサポートされる展開も想定可能かもしれません。
また、接戦となって郵便投票の結果判明までに時間を要し、警戒される法廷闘争などの事態となるようなら、不透明感からリスク回避の流れとなる可能性もありそうです。

いずれにしても、現状では保ち合い推移が続くNY金も大統領選後には上下どちらかへ、トレンド形成へと向かう可能性も高まります。
トレンド形成に向けては、38.2%ラインとの攻防が重要なポイントにもなりそうです。

今年最安値(3月16日安値1450.9)から過去最高値(8月7日高値2089.2)までの上昇幅に対する調整局面としては、
9月24日安値1851.0ドルまでで折り返し。
この水準は38.2%戻し(1845.4)に相当。

その後反発し、最高値から9月安値までの下落に対する反発(戻り形成)局面としては、
10月12日高値1939.4ドルまで。
この水準は下落幅の38.2%戻し(1942.0)とほぼ同水準。

大統領選後に、最高値からの調整局面再開へと向かうようなら、
今年安値から最高値までの50.0%戻し(1770.1)が、次の目安として意識されやすくなりそうです。

9月安値からの反発局面(戻り形成)再開へと向かうなら、
最高値から9月安値までの50.0%戻し(1970.1)、あるいは61.8%戻し(1998.2)辺りまでが目安に。
大統領選の決着がこじれ続けるような事態となれば、2000ドルの大台再トライも十分想定されそうです。

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