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決着しない大統領選、NY金は反発の38.2%超えへ見切り発進

決着しない大統領選、NY金は反発の38.2%超えへ見切り発進

投開票日から3日が過ぎても決着しない米大統領選、それでも過半数に手が届きそうなところまできたバイデン陣営は政権移行チームを見切り発進。
開票直後には接戦が続き、一時乱高下状態となったNY金も、ドル安の流れが急速に進行したことに支えられ、週末までに1950ドル台へと上昇。
3月安値から8月最高値までの38.2%戻し(1845.4)を超えて調整局面継続へと向かうことなく、逆に8月最高値から9月安値までの38.2%戻し(1942.0)を上抜け。反発方向への38.2%戻しを突破して反発局面再開へと見切り発進。

中期的なサポートラインにもなっていた90日移動平均線も再び上抜けて急進、一目均衡表の雲の上限と20日移動平均+2.5%乖離ラインにいったんは上値を押さえられる形にはなりましたが、次週、雲の上限は1970ドルへと上昇。20日移動平均もゆるやかに上昇していくことが見込まれ、少なくとも反発方向への50%戻し(1970.1)達成確率は急拡大した状況のようにも。

ドル安の流れがもう少し続くようなら、反発方向への61.8%戻し(1998.2)を目指すような展開も想定できそうで、そうなればおのずと2000ドルの大台再トライも意識されることにもなります。

トランプ大統領の法廷闘争による決着先延ばし作戦に振り回され、政局への不透明感が高まるような事態となれば、それはそれで安全資産買いとしての一面からサポート材料となる可能性もありそうです。

ただし、週末時点で決着していないのは大統領だけでなく、上院もまだ完全には決まっていません。民主・共和党が同数議席となる可能性がまだ残されているようです。
共和党が上院過半数を維持し、下院の民主党過半数も維持と合わせ、ねじれ継続を織り込んでいる市場では、バイデンの大規模財政出動を伴う政策が通りやすくなって国債の大量発行ととともに長期金利急騰へ、といった事態には陥り難いことも織り込んでドル安株高が進行している面もあり、これに金も追随している状況のようにも。

議会のねじれが半分解消されるような状態となれば、リスク回避の株安ドル高へと流れが変わり、ドル高に押されて金も失速へ、という展開となるリスクも想定しておいたほうが良いかもしれません。

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