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半値戻しで調整終了のNY金、戻りは23.6%-38.2%との攻防へ

半値戻しで調整終了のNY金、戻りは23.6%-38.2%との攻防へ

バイデン・ワクチン相場のリスク選好で11月には大きく水準を切り下げたNY金、結局月末まで下げ続け、30日安値で1767.2ドルまで下落。
結果、今年3月安値から8月の最高値までの上昇局面に対する調整としては、半値戻し(1770.1)をしっかり達成した時点で下げ止まった格好に。

キリの良い水準まで売られ、楽観過ぎるワクチン期待や足元での感染急拡大への警戒感、景気回復の鈍化懸念などもにもサポートされて12月は反発局面を形成してのスタート。
週末の雇用統計でも失業率こそ事前予想を下回る6.7%と好結果ながら、雇用者数の伸びは事前予想を20万人超下回る前月比+24.5万人。10月の+63.8万人からも急ブレーキとなって雇用回復の遅れも予想以上。
しかし、ネガティブな雇用統計の結果からは逆に追加緩和期待、追加の経済対策協議進展期待が高まることにもなり、米株主要3指数は揃って過去最高値更新、米長期金利が上昇したことが重石となってNY金の反発局面も急ブレーキ。

今度は反発局面での節目にもちょうどぶつかり、戻り一服を余儀なくされた格好にも。
8月最高値を起点とする上値抵抗線20日移動平均線(1851.6)にも上値を押さえられ、8月最高値から11月末安値までの23.6%戻し(1843.2)で一服状態に。
また、調整局面脱却に失敗した11月9日高値(1966.1)から11月末安値までの38.2%戻し(1843.2)も全く同水準となり、強めの抵抗水準にもなりかねない気配も。

ただ、FOMCでの追加緩和期待は当然ながらNY金のサポート材料でもあり、ドル安の流れがもう一段続けば株高とともにもう一段の戻りを試す展開にも。
現状の節目を突破できた場合の次なる節目としては、一目均衡表の雲の下限付近、8月最高値から11月安値までの38.2%戻し(1890.2)。
この水準は11月9日高値から11月末安値までの61.8%戻し(1890.1)にも相当。

12月、NY金の攻防ラインは23.6%、38.2%、そして61.8%戻し。そう簡単には超えられないかもしれない、複数の節目が待ち構えています。

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