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1600ドル台後半で下げ止まったNY金の反発余地と中期下値目安

1600ドル台後半で下げ止まったNY金の反発余地と中期下値目安

好結果となった7月雇用統計を受けて先週末に急落したNY金は週明けにも下げ止まらず、フラッシュ・クラッシュとなって1700ドル割れへとさらに急落。
中期的な下値トライへの目安と想定した水準にいきなり到達してしまった形となり、さすがに行き過ぎとばかりに急反発。週足では長い下ヒゲを残して雇用統計直後の水準を少し上回って雲の下限も上抜けへ。
今回の急落でつけた安値水準、回復した水準はそれぞれ、重要な意味合いを持つことにもなるかもしれません。

8月9日安値1677.9ドルが持つ意味合いとしては、
1)コロナショック時の安値1450.9ドル(2020年3月16日)から最高値2089.2ドル(2020年8月7日)までの61.8%戻し(1694.7)付近に相当。
2)2010年以降の最安値1045.4ドル(2015年12月3日)から最高値2089.2ドルまでの38.2%戻し(1690.5)付近に相当。
3)3月8日安値1673.3ドル、3月31日安値1677.3ドルと合わせてトリプルボトムを形成する可能性。
この1670-90ドル近辺、1600ドル台後半の水準はコロナショック後の高値保ち合い下限にも相当し、あらためて短中期的な下値サポート水準として作用する可能性も高そうに見えます。

上方向への反発目安としては、
1)からの反発では50%戻し(1770.1)を既に超えており、38.2%戻し(1845.4)→1840ドル近辺が意識されやすい水準に。
2)からの反発では23.6%戻し(1842.9)→1840ドル近辺が意識されやすい水準に。
3)からの反発局面としては、最大ネックライン候補6/1高値(1919.2)までのレンジで保ち合い形成へ
 この範囲内では、高値から安値の38.2%戻し(1770.1)を既に達成し、61.8%戻し(1827.0)程度までが反発の目安に→1830ドル近辺が意識されやすい水準に。
1830-40ドル近辺までが当面の上限となる可能性。

テーパリング時期確定、もしくは利上げ時期確定などにより1600ドル台後半のサポートを割り込んだ場合、
1)からの下落では、76.4%戻し(1601.5)へ
2)からの下落では、50%戻し(1567.3)へ
3)から下落局面としては、
 1月高値(1962.5)から3月8日安値(1673.3)までの下落幅=289.2ドル、
 6月高値(1919.2)から289.2ドル下落した場合=1630ドルへ
 さらには、
 最高値(2089.2)から3月8日安値(1673.3)までの下落幅=415.9ドル、
 6月高値(1919.2)から415.9ドル下落した場合=1503.3へ

中期的には1600ドル前後までの下落は想定され、場合によっては1500ドル近辺までが意識される可能性も想定しておくべきかもしれません。

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