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FOMC+雲の上限=保ち合い上抜け・・・失敗

FOMC+雲の上限=保ち合い上抜け・・・失敗

今週のFOMCでは、2023年までの経済見通しやFF金利見通しなどが新たに追加され、ゼロ金利見通しの長期化が示されることにもなり、チャート的には高値更新後の三角保ち合いが続いた状態で一目均衡表の雲の上限にちょうどぶつかるタイミング。
これまでもしばしば見られた、上に跳ね上がる絶好のタイミングと見ていましたが、完全に失敗。

追加緩和が示される訳でもなく、材料としては既に織り込み済の範囲内とも言え、むしろGDP見通しや失業率、インフレ見通しなどは改善傾向となり、インパクトとしては弱かったようです。さらに、米長期金利が下げ渋り、ドル安の流れも一服状態にもなりつつあったこともサポート不足につながりました。

結果的に雲の上限にぶつかると、そのまま雲の上限を削るかのように強引に直進。三角保ち合いは崩れつつあるものの、新たにボックス型の保ち合いへと形を変えて横ばい推移へと移行中の様子も。

9月相場の行方は結果的に「雲の中」へと入り込み、1960ドル付近で推移する上限ラインとの攻防もしばらく続きそうな展開にも。なお、この付近には基準線(1966)や転換線(1947)、さらには20日移動平均線(1953)なども集中し、遅行線もロウソク足と抜きつ抜かれつの揉み合い状態。

一目均衡表上では雲の上限が保ち合いの中心水準となり、雲の下限が当面のサポートラインにも。
移動平均線では水平移動し始めた20日移動平均線を中心に上下2.5%乖離ラインが当面のレジスタンスとサポートに。
黄金分割では6月安値から8月の過去最高値までの38.2%ラインを中心に23.6%から50%戻しまでが当面のレンジ上下限に。
水準的にはざっくり1900ドルから2000ドルまでのレンジで1950ドル付近が保ち合いの中心に。

そんな状況でNY金は、下げ渋りながらも上値も重い状態がもうしばらく続きそうで、3-4ヵ月サイクルの高値ピークを待つ期間へ。そして次なるビッグイベント、大統領選の頃には雲の厚みもかなり薄くなり、数カ月ぶりのピーク・トライへ向かうか、あるいは逆方向へ大幅調整へと向かうか。
どちらにしてもボラティリティ拡大への条件も徐々に整って行くことにもなりそうです。

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