本日の金相場プラチナ相場

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調整終了か継続か、NYプラチナ三角保ち合いの行方は雲の中

調整終了か継続か、NYプラチナは三角保ち合いの行方は雲の中

長期金利の上昇とドル高の流れが続くなか、その息切れを想定するかのようにNY金は足下で小幅保ち合い推移となって下げ渋り、方向感模索の様相にも。
その影響を受けるNYプラチナも今年高値(1348.2)からの調整局面が続きながらも、年初の安値(1011.0)から下値を切り上げるサポートラインにも支えられて三角保ち合いを形成。
そして一目均衡表の雲の中に潜り込んで頂点部分、分岐点に差し掛かかってきました。

水準的には昨年9月安値(821.3)から2月につけた今年高値まで500ドル超上昇し、その38.2%戻し(1146.9)付近で2度めの反発となった状態。
調整の目安としてもふさわしい38.2%ラインに加え、雲の下限(1137.3)やボリンジャーのマイナス2シグマライン、そして年初来のサポートラインなどが集中し、少し下には90日移動平均線(1109.5)も上昇中。強めのサポート帯を形成しているようにも。

この週末には20日移動平均線(1185.0)を超えつつあり、MACDラインも2度めの下げ止まりの兆しとなり、三角保ち合い上抜けに向けて方向転換したようにも見えます。
しかし、目前には転換線(1192.1)、三角保ち合い上抜けのすぐ先には基準線(1211)や雲の上限(1210)、少し上にはボリンジャーの+2シグマラインなども控え、一時的な上抜けはあっても上値の重い状態が続くことも想定されそうです。

これら複数の節目を上抜けて再び三役好転へと状況が改善できるなら、今年高値圏再トライへと向かうような展開もあり得るかもしれません。
3月25日安値(1143.8)を起点に、3月5日安値から16日高値までの上昇幅130.4ドルを加算すると1274.4ドル。
三角保ち合い上抜けとなれば、まずは1270ドル台辺りまでが次の上値目標となりそうです。

逆に、複数のサポートを割り込んで三角保ち合い下放へと向かえば、三役逆転となって一段安の展開も警戒されそうです。
3月高値(1240.4)を起点に、今年高値から3月安値(1110.0)までの下落幅238.2ドル分下落すると1002.2ドル。
今年高値からの調整局面継続という展開になった場合、年初につけた今年安値(1011.0)更新トライへ向かう可能性もありそうです。

いずれにしても、雲の中での方向感を決めるのは金の方向性次第、という状況かもしれません。

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