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雇用統計でバンドウォーク一服、買われ過ぎたNY金の調整目安

雇用統計でバンドウォーク一服、買われ過ぎたNY金の調整目安

押し目待ちに押し目なしの状態となり、バンドウォークが続いて2000ドルへの抵抗感もほぼないまま、過去最高値を更新し続けて2100ドル手前まで水準を切り上げたNY金。
久々に注目度が高まった米雇用統計をきっかけに、ようやく待ちに待った押し目形成への動きとなったこの週末。

7月の非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を上回り、失業率は予想を下回る好結果となったことで、米労働市場の回復基調がそれなりに進行していることを示す結果とはなりました。しかし、雇用者数の伸びは6月の480万人弱の増加から7月は176.3万人増と、大幅に縮小しており、今後も回復基調のさらなる鈍化が見込まれること、新型コロナ感染拡大傾向が収束しない現状からは、一時的には再度悪化する可能性すらないとも限りません。
米中対立激化への警戒感なども続く現状なども考慮すれば、むしろNY金の調整が極めて限定的となってしまうことを警戒すべきかもしれません。

短命に終わってしまうかもしれないNY金の短期的な調整目安押し目買い圧力が強まりそうな水準としては、
1)2010ドル付近・・・6月15日安値1671.7ドルを起点に、3月安値から4月高値までの上昇値幅337.9ドル分上昇した場合の水準=2009.6ドル。
2)1990ドル台前半・・・6月15日安値1671.7ドルから最高値2089.7ドルまでの23.6%戻し=1990.7ドル、日足・一目均衡表の転換線=1994.7ドル。
3)1930ドル近辺・・・6月15日安値から最高値までの38.2%戻し=1929.7ドル、一目均衡表の基準線=1927.8ドル、20日移動平均線=1915.1ドル。

浅めの調整で反転、もしくは保ち合いへと移行し、いずれ再び高値更新トライの展開となった場合、中期的な目標となりそうな水準しては、
2160ドル辺り・・・2011年最高値1923.7ドルから2015年最安値1045.4ドルまでの下落幅878.3ドルの127.2%戻し=2162.6ドル。

7月は上下239.1ドルの変動値幅となり、ほぼ一方的に水準を切り上げてきたNY金、8月の変動幅はここまで既に114ドル。この夏のうちに上下どちらかに、あるいは双方向に、合計であと100ドル程度変動幅を拡大してもおかしくはありません。

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