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斜行三角保ち合いのNY金、頂点はこの夏1900ドル台へ

斜行三角保ち合いのNY金、頂点はこの夏1900ドル台へ

東京都の新規感染者数がこの週末にかけて3日連続290人前後となり、政府の旅行キャンペーンも東京外しとなって不穏な雰囲気にも。背水の陣で業務再開に期待をかける旅行会社はキャンセル続出に当惑、それぞれの事情を抱える地方自治体でもキャンペーン反対の声も多数聞かれ、スタート後の混乱を警戒する向きも。
世界全体での新規感染者数は今週、25万人を超え、その4分の1以上となる7万人超を占める米国ではパンデミックから逃げるように引っ越す人も急増しているとか。

経済活動再開後の経済指標では、回復基調腰折れの兆しや、回復に向けた長い道程を示唆するような指標も見られ始め、各国政府の財政出動中央銀行の超緩和政策によって下支えされる世界の株価とともに、安全資産としての金買い需要にも衰えの兆しは見られず。
6月末に1800ドル台へと水準を切り上げたNY金は、7月第3週を終えてもなお1800ドル台を維持して高止まり。

週足で見たNY金は3月のコロナショックの急落局面では、52週移動平均線と雲の上限にサポートされて急反発。この時の下限1450.9ドルを起点としたサポートラインと、昨年高値から右肩上がりに続く上値抵抗線とで斜行三角保ち合いを形成中。

トレンドの終盤に形成しやすいとも言われる斜行三角保ち合いが崩れた時点で、2018年から続く上昇トレンドにいったん区切りをつける形となったとしても、その頂点はこの夏場に1900ドル超えへ。
最もポジティブな予想としては、8月にかけて1900ドル台到達へ、過去最高値更新トライへと向かう可能性も成り立ちそうです。

ただし、今後ワクチンや治療薬の開発が進展するとしても、夏場までに現実化して一定の範囲に行き渡るような展開はほぼ不可能。ウィズ・コロナの時代とはもうしばらく付き合わざるを得ない可能性のほうが高そうです。

安全資産としての金買い需要も近々、急速に後退するような展開も想定し難いことも考慮すれば、斜行三角保ち合いがまもなく崩れたとしても、ある程度の調整もはさみながら、高止まりの状態も続きやすく、秋以降になったとしても過去最高値更新トライのチャンスが訪れる可能性は十分ありそうにも思われます。

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