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インフレ懸念の金買い、短期的に一服も中長期的には一段高も?

インフレ懸念の金買い、短期的に一服も中長期的には一段高も?

消費者物価指数が想定以上に上振れし、インフレ高止まりによる悪影響も懸念され始め、消費センチメントも一段と低下の兆しとなった週。
インフレを懸念しての金買い圧力が急速に強まる展開となってきました。
これまではインフレ上昇=FRBの利上げ観測前倒し、の構図で金利のつかない金には売り圧力が強まる展開となってきましたが、度を超えての高インフレが懸念され始めると、従来の構図が崩れ始めてきたようです。

インフレ高止まりが早期に落ち着きを取り戻せば、インフレヘッジの金買いの勢いは収束することにもなりそうですが、そうはならず、景気悪化をもたらす悪い高インフレとなればNY金は一段高へ、という展開も想定されそうです。

三角保合い上抜けからの急騰でこの週末には1860ドル台まで、高値では1870ドルまで上昇したNY金。
短期的には、適度な急騰局面を形成し、いったんは落ち着きやすい水準にも達した可能性もありそうです。

8月9日安値(1677.9)から9月3日高値(1836.9)までの上昇値幅=159.0ドル。
9月29日安値(1721.1)から159.0ドル上昇した場合の水準=1880.1ドル。
週足一目均衡表の雲の上限も1880ドルから1881ドル。

しかし、事態が好転しなければ、2020年3月安値から8月の過去最高値までの38.2%戻しから61.8%戻しを中心レンジとした保ち合い継続予想は崩れ、さらなる上値トライへの可能性も想定されそうです。

短中期的には1900ドルの大台ラインから6月高値1919.2ドル近辺。
この水準にとどまらないような事態となった場合には、
1月高値1962.5ドル。さらには、2000ドルの大台、最高値2089.2ドル。

それでも収まらないようなら、中長期的には、
1680ドル近辺から1920ドル近辺までのダブルボトム、もしくは保ち合い値幅=240ドル。
1920ドル近辺から240ドル程度上昇した場合の水準=2160ドル。

場合によっては、過去最高値更新もありえなくはないかもしれません。

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