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調整目安1750ドル?NY金は足場を固めて夏場に1900ドルも

調整目安1750ドル?NY金は足場を固めて夏場に1900ドルも

新型コロナウイルスの感染者数は300万人を超えた米国が先頭を走り、170万人超のブラジルを筆頭に南米勢も追随、アジアではインドが80万人に迫る勢いで世界3位に浮上。
感染再拡大懸念は日本をはじめ世界各地でくすぶり続け、経済活動再開後に部分的規制を再開する国々も多数。
ウイルスとの闘いは夏場も続き、主要先進国での経済回復は決して順調には進まないことへの警戒感も徐々に高まる状況にもなり、治療薬やワクチン開発の進展期待なども交錯し、期待感の株高と警戒感の金高も交錯するような状況にも。
さらに、景気支援のための世界各国中銀の緩和策によって株価も金価格も押し上げられる構図も継続。

コロナショックを経て、NY金は4月から6月にかけては1700ドル台前半を中心に保ち合い推移の展開となっていましたが、6月5日安値1671.7ドルを起点に約1ヵ月の上昇局面を形成。この間、158.1ドル上昇して7月8日には8年10ヵ月ぶり高値となる1829.8ドルに到達。

足下では一服感から若干調整の兆しにもなってはいますが、この1ヵ月の上昇局面は一目均衡表の雲の上限にぶつかった時点でスタートし、遅行線もローソク足にぶつかって跳ね上がる形で三役好転、その後は転換線にサポートされ、上値は20日移動平均+2.5%ラインに抑制され、過熱感を押さえながらの堅調推移が続きました。

調整局面がもう一段進行した場合でも、転換線(1798.1)の下には20日移動平均線(1773.8)、基準線(1750.8)、20日移動平均-2.5%乖離ライン(1729.5)、さらに雲の上限が1725ドルから1720ドルなど、サポート候補は多数。
なお、過去26日間の高値と安値の中央値で示される基準線は6月5日からの上昇幅の50%戻しとも重なり、それ以前の保ち合い上限付近の水準でもあり、重要なサポート候補。
この水準まででしっかりサポートされるようなら、1750ドル付近での足場固め、という展開にも。

日柄的には7月末の雲のねじれ付近がポイントにもなり、足場固めを終えて上昇局面再スタート、という展開となった場合、再び150ドル程度の上昇幅となれば次の高値水準は1900ドル。
夏場のうちにでも過去最高値圏となる1900ドルトライへ、そんな展開もあり得るかもしれません。

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