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NY金、1800ドル早期トライの可能性

NY金、1800ドル早期トライの可能性

週明け早々にでも、NY金が1800ドルの大台トライへと向かう可能性は、低くはないかもしれません。
この週末にかけて、米国内では新型コロナウイルスの新規感染者数が2ヵ月ぶりに過去最多を更新。チャート的には直近高値超えで上昇トレンド加速の気配、という状況。
ジョンズ・ホプキンス大学発表の数値では26日には4万5千件を超え、先日米国を上回って1日あたりの数値が世界最多の5万件超となったブラジルを猛追する勢い。
テキサス州では陽性率が10%を上回ったことで経済活動再開をいったんストップ。州知事は26日に州内のバーに閉鎖命令、レストランに制限措置を導入し、レジャー事業は禁止、ヒューストン地域では緊急事態宣言を発令。

この状況を受けて週末の米株主要3指数はそろって2%超の急落、債券が買われて金利は急低下、ドル買いも優勢となる安全資産買い。週半ばに高値更新したばかりで調整の展開となっていたNY金も週末には一転、急反発となって時間切れの感も漂う状態で週を終えています。

日本時間29日の月曜朝、週明けの時間外取引がスタートするNY金は既に水準を切り上げている可能性もあり、ダウ先物などが一段安となれば、いきなりの高値再更新となる可能性も十分ありそうです。

テクニカル的にも、高値再トライへと向かう準備は整った状態、とも言えそうです。
4月高値を起点とする三角保ち合いは長期化。6月半ばの下放れの場面では一目均衡表の雲の上限にサポートされて反発、保ち合い回帰後には遅行線がロウソク足にぶつかって跳ね上がる形で三角保ち合い上抜け、そして24日に高値更新。
週後半の調整局面では、三角保ち合いの上限ラインがサポートに切り替わり、転換線にもサポートされて反発、6月5日安値を起点とするサポートラインに沿って水準を切り上げる形にもなり、強気相場を維持。

雲のねじれが生じる7月末のFOMCの頃にも、と想定していた1800ドルトライのタイミングは、意外と早期に訪れるかもしれません。
ただし、タイミング的には雇用統計直前であること、水準的には20日移動平均+2.5%ラインに既に到達していることから、多少の行き過ぎで1800ドルに到達したとしても、さらに上値を伸ばすような展開は時期尚早かもしれません。

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